「バイエルンは自己中心的だ。敬意を欠いている」 コバチ就任報道にフランクフルト側は怒り

フランクフルトのディレクター・ボビッチ氏は不満 photo/Getty Images

フランクフルトにとって大切な時期に発表

ユップ・ハインケスの後任探しを続けていたバイエルンは、このタイミングで来季から現フランクフルト指揮官ニコ・コバチが就任することを発表した。このやり方に不満を露にしているのが、フランクフルトのディレクターを務めるフレディ・ボビッチ氏だ。

独『DW』が伝えたところによると、ボビッチ氏はバイエルンがフランクフルトのことを考えず自分たちのタイミングだけで新指揮官を発表したことに不満を抱いており、タイミングが悪いとコメントしている。

「バイエルンは自己中心的だ。彼らは自分たちにとって何がベストかのみを考え、フランクフルトにとって何が良いかは考えていない。我々は今節レヴァークーゼンと対戦し、そのあとはシャルケとのカップ戦準決勝がある。我々には平静が必要なんだよ。望んでいないタイミングだった。情報は昨日急浮上し、それもフランクフルト側からではなくバイエルン側からというのが問題だ。プロフェッショナルではないし、敬意を欠いているよ」

バイエルンはハインケスの花道を飾るべく選手たちにチャンピオンズリーグ制覇へ集中してほしいとの思いからコバチ就任をこのタイミングで発表したのだろう。事前にハインケス退任を明かすのは以前3冠を達成した時と同じ手法だ。

しかしフランクフルトは現在欧州カップ戦出場権獲得へ重要な時期を迎えている。さらには国内カップ戦も残っている。重要な時期だけに、コバチ退任の影響が選手たちに出ないか気がかりだ。ボビッチ氏が怒りを露にするのも当然か。

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