リヴァプールのスタメンはレアルよりお金かかってる CLベスト4は当然の結果か

準決勝でも攻撃陣爆発したリヴァプール photo/Getty Images

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英紙はサプライズではないと主張

今季のチャンピオンズリーグ準決勝は常連とも言えるバイエルンと王者レアル・マドリードに対し、ローマとリヴァプールはサプライズと言われている。両チームとも優勝候補に挙げられていたクラブではなく、ここまで勝ち上がってくると予想していた者はそれほど多くなかっただろう。

しかし英『METRO』は、リヴァプールに関してはベスト4進出も驚くべきことではないと主張している。なぜなら、ベスト4入りも妥当と思えるほど積極的な補強をおこなってきたからだ。リヴァプールはローマ戦の1stレグに5-2で勝利したが、この日のスタメン11人にかかった移籍金総額は約2億7000万ポンドとなっている。最も目を引くのはサウサンプトンから引き抜いたDFフィルジル・ファン・ダイクで7500万ポンド、その他にもアレックス・オックスレイド・チェンバレンが3500万ポンド、モハメド・サラーが3700万ポンド、サディオ・マネが3400万ポンドなど、選手1人の獲得にそれなりの資金を費やしている。スタメンには入らなかったが、ジョルジニオ・ワイナルドゥム(2500万ポンド)、アダム・ララーナ(2500万ポンド)のような選手もいる。

資金力ではレアルなどビッグクラブに差をつけられているイメージだが、レアルが準々決勝ユヴェントス戦1stレグで起用したスタメンの移籍金総額は約2億5000万ポンド。リヴァプールの方が2000万ポンド多くなっている。決勝トーナメント1回戦で撃破したFCポルトは1人の選手獲得に2000万ポンド以上を支払ったことはなく、今回対戦しているローマも2001年以降では1度だけだ。費やしているお金ではリヴァプールが圧倒的に上なのだ。
もちろんマンチェスター・シティのような例外もあり、マンCは準々決勝のリヴァプール戦で倍近い約4億5800万ポンドものスタメンを送り出している。本来ならマンCはさらに良い結果を残すべきなのだろうが、同メディアはリヴァプールも決してチャンピオンズリーグにおいて弱者ではないと指摘している。近年の補強費を考えればベスト4は十分狙える領域だったのかもしれない。

リヴァプールの場合は補強がヒットしなかったケースが多く、FWクリスティアン・ベンテケ(3200万ポンド)やマリオ・バロテッリ(約1600万ポンド)、ラザル・マルコビッチ(2200万ポンド)など失敗に終わった補強も多い。近年の市場での動きはなかなかに派手で、今季終了後にもライプツィヒからMFナビ・ケイタが加入する予定となっている。

移籍金額だけでチーム力に優劣をつけることはできないが、リヴァプールは決して低価格で完成するチームではない。同メディアにとってはローマを破って決勝進出を難なく決めるのもサプライズではないのだろう。

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