イニエスタだけじゃない! バロンドールに届かなかったレジェンド”9名”

バロンドールには届いていないイニエスタ photo/Getty Images

世界一の称号にふさわしい選手も

先日仏『France Football』のパスカル・フェレ氏がバロンドールを受賞していないMFアンドレス・イニエスタに記事の中で謝罪するという出来事があったが、イニエスタ以外にもバロンドールを受賞できなかったレジェンドは存在する。

今回スペイン『MARCA』は受賞するにふさわしかったのではと思われる選手を数名ピックアップ。偉大なキャリアを築きながら、バロンドールとは無縁だった選手を紹介している。

1.シャビ・エルナンデス

イニエスタの兄貴分でもあるシャビはバルセロナ、スペイン代表の中心として数多くのタイトルを獲得したが、バロンドールでは3位にしか入ることができなかった。イニエスタと似たケースと言えよう。

2.ラウール・ゴンザレス

クリスティアーノ・ロナウドに抜かれるまでレアル・マドリードの歴代最多得点者だったラウールは、2001年にバロンドール最終候補2位に選ばれた経験を持っている。ちなみにその時バロンドールを獲得したのはリヴァプールに所属していたFWマイケル・オーウェンだった。

3.パオロ・マルディーニ

ミランでチャンピオンズリーグ制覇5度を経験した偉大なDFもバロンドールには届かなかった。2006年には同じイタリア人DFファビオ・カンナバーロが同賞を受賞しているが、やはり守備の選手が獲得するのは難しい個人タイトルということか。1994、2003年の2度3位には入ったのだが、トップには届かなかった。

4.ジャンルイジ・ブッフォン

カンナバーロが受賞した2006年、2位だったのがブッフォンだ。2006ドイツワールドカップ制覇のインパクトは大きかったが、これを逃して以降ブッフォンは最終候補3名に入ることができていない。

5.ティエリ・アンリ

アーセナルのエースとして無敗優勝を経験したり、フランス代表で1998ワールドカップ制覇、2006年大会準優勝を経験。さらにバルセロナではチャンピオンズリーグ制覇も果たしたが、最高位は2003年の2位だ。当時はパヴェル・ネドベドがバロンドールを獲得している。

6.フランク・ランパード

チェルシーにとって絶対的な存在であるランパードは2005年に2位に選ばれている。当時バロンドールを獲得したのはバルセロナに所属していたFWロナウジーニョだ。

7.スティーブン・ジェラード

ランパードが2位に入った2005年、3位だったのがジェラードだ。当時はイングランド勢がチャンピオンズリーグで躍動しており、リヴァプールも上位組の常連だった。2004-05には優勝も経験している。当時2位と3位をイングランド代表MFの2人が占めたことを考えても、やはりこの2人は特別な能力を持った選手と言える。

8.フランコ・バレージ

マルディーニ以上と言うべきか、ミランの歴史に欠かすことの出来ない名DFだったバレージは1989年に最終候補2位に入っている。当時はセリエA勢のタレントがバロンドールを支配しており、この1989年は3位フランク・ライカールト、2位バレージ、バロンドールがマルコ・ファン・バステンと全員ミランの選手で占められている。続く1990年は3位にインテルのアンドレアス・ブレーメ、2位ユヴェントスのサルヴァトーレ・スキラッチ、バロンドールにインテルのローター・マテウスと、これもセリエA勢だ。

9.デニス・ベルカンプ

アンリとアーセナルで名コンビを築いたことでも知られるベルカンプは、1992年に3位、1993年に2位と2年続けて最終候補に入っている。しかし1992年はファン・バステン、1993年はロベルト・バッジョがバロンドールに選ばれている。特に1993年はバッジョ、ベルカンプ、3位にエリック・カントナと天才肌の選手がトップ3に入っていることも印象的だ。



リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの2人が10年にわたってバロンドールを支配しているが、過去の例から考えてもこれは異常だ。最終候補3名の顔ぶれも毎年のように変わるものだが、2007年以降はロナウドとメッシ以外の1枠が変わっているだけだ。この10年の影響でバロンドール受賞を逃した名手も数多くおり、イニエスタもその1人というわけだ。

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