エメリはPSGで失敗したわけじゃない アンチェロッティら過去の指揮官と比較すると……

今季限りでPSG指揮官を退任するエメリ photo/Getty Images

勝率は見事

パリ・サンジェルマンは、今季限りで指揮官ウナイ・エメリが退団することを発表した。今季は予定通りリーグ・アン制覇を達成したものの、肝心のチャンピオンズリーグではベスト16敗退。相手がレアル・マドリードだったとはいえ、1stレグと2ndレグの両方とも敗れてしまったのは問題だった。

しかし、成績を見ればエメリは決して悪くないのだ。エメリはPSGの指揮官としてここまで109試合を戦い、86勝12分11敗となっている。勝率は78.9%だ。今季はネイマール、キリアム・ムバッペも加わったため、それだけの戦力ならば白星を積み重ねるのは普通のことなのかもしれない。それでも、この数字は同クラブを指揮したカルロ・アンチェロッティやローラン・ブランをも上回る。

アンチェロッティの勝率は63.64%、ブランは73.26%だ。エメリの1試合あたりの勝ち点獲得率は2.46となっており、これはクラブ記録だ。チャンピオンズリーグの成績にだけ目をつむれば、エメリの仕事は評価されるべきだろう。

そのチャンピオンズリーグも昨季は決勝トーナメント1回戦でバルセロナ、今季はレアルと、ややクジ運に恵まれなかったところもある。エメリはどこかPSGで失敗したかのように見られているが、成績は見事なものと言えよう。

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