怪物も王子様もいぶし銀な点取り屋も ”30歳を過ぎてから”飛躍的な成長を果たした名手6人!

マンUで活躍したファン・デル・サール photo/Getty Images

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ベテランになっても成長できる

スポーツの世界では若い選手のみが成長するかのように捉えられているが、ベテランになってからでも成長する選手は数多くいる。10代の選手たちに比べて緩やかな成長かもしれないが、ベテランになってからの方が成功を収めたというケースだってある。そこで英『FourFourTwo』は、「30歳を超えてから伸びた選手」を数名リストアップ。ベテランになってからも成長できることを証明している。

1.ズラタン・イブラヒモビッチ

イブラヒモビッチはサッカーファンなら誰もが知るスーパースターで、若い頃より才能は評価されていた。しかし、現在の評価を確立できたのは30歳を超えてからの大活躍があったからだろう。イブラヒモビッチは28歳だった2009年にバルセロナへ移籍し、そこで上手くチームスタイルに適応できず苦しんだ。1年後にはミランへ移籍することになり、これを機にタイトルを量産するようになった。特にパリ・サンジェルマンでは圧巻のパフォーマンスを披露し、2013年には初となるFIFA年間ベストイレブンにも選ばれている。
2.ライアン・ギグス

ギグスは良い年齢の重ね方をした典型的な選手だ。若い頃はスピードを武器にサイドを切り裂くウイングとして活躍し、スピードが落ちてきたキャリア終盤はセントラルMFとして活躍。マンチェスター・ユナイテッドでは30歳を超えてから11のタイトルを獲得し、2008-09シーズンには35歳という年齢でPFA年間最優秀選手賞にも選ばれている。

3.ルカ・トーニ

トーニといえばフィオレンティーナでブレイクし、2006年にはイタリア代表の一員としてドイツワールドカップ制覇に貢献。その後移籍したバイエルンでも得点を量産した。その後は苦しい時間を過ごしたのだが、トーニのキャリアで驚くべきは35歳になってからだ。2013年にイタリアのヴェローナへ移籍すると、加入初年度からセリエAで20得点を記録。続く2014-15シーズンには22得点を挙げ、マウロ・イカルディと並んでリーグ得点王に輝いている。38歳でセリエA得点王を獲得したことになり、キャリア終盤にもう1度絶頂期を迎えたレアなケースだった。

4.フランチェスコ・トッティ

ローマ一筋で戦い続けたトッティは、イタリアサッカー界の王子様として称賛されてきた名手だ。若い頃より才能は高く評価されていたが、ちょうど30歳を迎える2006-07シーズンに変化を遂げた。より前の位置でプレイするようになり、得点が一気に増加。そのシーズンには計32得点を記録している。これはトッティにとってキャリアハイの数字で、ここから大量に得点を取ることのできる選手として評価を高めるようになった。

5.エドウィン・ファン・デル・サール

ファン・デル・サールはアヤックスでプレイしていた頃よりチャンピオンズリーグを含め数多くのタイトルを獲得してきた名手だが、世界最高のGKの1人と絶賛されるようになったのはマンチェスター・ユナイテッドに加入してからではないだろうか。ファン・デル・サールは2005年にマンU入りしたが、この時点で34歳だった。そこからファン・デル・サールは2010-11シーズンまで現役を続け、最後のシーズンにはチャンピオンズリーグ決勝までたどり着いた。34歳からの6年間がキャリア最高の時間だったと言ってもいいはずだ。

6.アントニオ・ディ・ナターレ

イタリアサッカー界を代表する点取り屋でありながら、ビッグクラブとは縁がなかったディ・ナターレ。セリエAでプレイし始めた時期も遅く、セリエAデビューは25歳だった。そのディ・ナターレが飛躍したのは31歳になった2009年からだ。ウディネーゼでプレイしていた2009-10シーズンから2013-14シーズンまで、ディ・ナターレはリーグ戦120得点を記録。同時期にこれを上回っていたのはリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの2人だけで、いかにディ・ナターレが凄いストライカーだったかが分かる。30歳を過ぎてから点取り屋の才能が開花した珍しいパターンでもあり、2009-10シーズンから2連続でセリエA得点王を獲得している。



ベテランになってからポジションを移して成功を収めた者、若手時代以上の数字を記録した者など様々だが、若手が重要視されるサッカー界でもベテランが急成長する例はある。30歳を過ぎたからといって、イメージだけで切り捨てるのは避けるべきだろう。


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