まさかのフランクフルト抜いちゃった 2月以降1敗しかしなかったシュツットガルトが見せた奇跡

後半戦に見事なパフォーマンス見せたシュツットガルト photo/Getty Images

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EL出場権が転がり込んでくる可能性も

ブンデスリーガの最終順位を見て驚いた人もいるのではないだろうか。欧州カップ戦出場権争いに注目が集まる中、7位に今季2部から上がってきたシュツットガルトが入っているのだ。シュツットガルトには日本代表FW浅野拓磨が所属しているが、浅野はシーズンが進むにつれて出場機会が無くなっていった。それに合わせてシュツットガルトにスポットが当たる機会も減っていたのだが、シュツットガルトは後半戦に驚異の巻き返しを見せた。

前半戦のシュツットガルトは残留争いに巻き込まれることを覚悟する必要のある戦いぶりで、1月を持って指揮官ハンネス・ヴォルフを解任。後任にはタイフン・コルクトが就任し、この監督交代で浅野の出番は激減してしまった。しかし、コルクト体制でシュツットガルトは見事に立ち直った。

コルクトが指揮を執った2月以降、シュツットガルトは14戦9勝4分1敗だ。シーズンのラスト3試合はレヴァークーゼン、ホッフェンハイム、そしてバイエルンと上位勢との対決だったが、3連勝を収めている。その結果あのフランクフルトをかわして7位でフィニッシュすることとなり、あれだけチャンピオンズリーグも狙えると騒がれていたニコ・コバチ率いるフランクフルトを下に見る立ち場になったのは大きなサプライズだ。
コルクトは失点の少ないチームを作ることに重きを置き、ウインターブレイクが明けてからのシュツットガルトはリーグ最少となる15失点に抑えている。これをベースに勝ち点を積み重ねることに成功し、シュツットガルト公式も「凄まじいフィニッシュ」と予想外のシーズンを振り返っている。

仮に19日に行われるフランクフルトとバイエルンのDFBポカール決勝でバイエルンが優勝した場合、ヨーロッパリーグ出場権は7位のシュツットガルトに回ってくることになるのだ。あまりにも予想外の終わり方となり、シュツットガルトの1部復帰1年目は大成功となった。


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