青年指揮官ニコ・コバチはバイエルンにフィットする! 期待される理由とは

来季からバイエルンを指揮するコバチ photo/Getty Images

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経験が浅いとの意見もあるが……

来季からバイエルンの指揮を執るニコ・コバチは、本当にビッグクラブを率いることのできる指揮官なのだろうか。フランクフルトで好成績を収めたとはいえ、若き青年指揮官に疑問を抱いているサポーターもいるはずだ。経験を武器にチームを立て直したユップ・ハインケスに比べ、コバチは若く経験も浅い。

しかしブンデスリーガ公式は、コバチがバイエルンにフィットするはずと期待をかけている。まず第一にコバチが現役時代にバイエルンでプレイした経験を持っていることだ。大活躍したとの印象はないかもしれないが、バイエルンの環境を知っていることはプラスに働くだろう。

また、ビッグプレイヤーの扱いにも長けている。コバチはビッグクラブを指揮した経験がなく、アリエン・ロッベンやフランク・リベリなど主張の強いベテラン組を納得させられるのか疑問もある。しかし同サイトはコバチがクロアチア代表でルカ・モドリッチやイヴァン・ラキティッチらトッププレイヤーに加えてマリオ・マンジュキッチのように扱いにくいとされる選手も上手くコントロールしていたと評価。さらにフランクフルトでも暴れ馬ケビン・プリンス・ボアテングを上手くチームに組み込んでいる。これらの実績からロッベンやリベリとも良好な関係を築けると見られている。
若手を育てる手腕も確かだ。フランクフルトではアンテ・レビッチやルカ・ヨビッチ、マリウス・ヴォルフらを戦える選手へと成長させたが、チームの高齢化が指摘されるバイエルンにも若い力が必要だ。すでに主力のジョシュア・キミッヒに加え、ニクラス・ズーレやキングスレイ・コマンなどステップアップが必要な若手もいる。コバチならば彼らも育てられると同サイトは期待している。

この招聘が成功に繋がるかはまだ分からない。何よりバイエルンが求めているのはチャンピオンズリーグ制覇で、国内の支配は当たり前のミッションだ。その重圧に青年指揮官コバチが耐えていけるのか。来季はバイエルンにとっても挑戦のシーズンとなりそうだ。


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