昨年の今頃はロシアW杯に行けると思ってたのに…… この1年で”落選組”となってしまった7人の実力者
チェルシーで苦戦したバカヨコ photo/Getty Images
今季で状況変わる
昨年の今頃はロシアワールドカップ行きが確実と思われていたのに、今季のパフォーマンスなどが原因でワールドカップ行きを逃してしまった選手たちも数名いる。そこで英『Squawka』は、今季不運に見舞われた選手たちを数名リストアップ。今季何が起きたのかを振り返っている。
1.ティエムエ・バカヨコ(フランス/MF/チェルシー)
2016-17シーズンはモナコのリーグ・アン制覇などに大きく貢献し、フランス代表監督ディディエ・デシャンからも完璧なMFと絶賛されていたバカヨコ。2017年には代表に招集され、23歳のキャリアは順調に思われた。しかし昨夏のチェルシー行きで状況が悪化。フランスのサッカーファンからも忘れられた存在になりつつある。
2.アダム・ララーナ(イングランド/MF/リヴァプール)
イングランド人選手としては珍しいタイプのテクニシャンだったララーナは、複数のポジションをこなす器用さもあって代表に欠かせない選手と見られていた。リヴァプールでの成績も申し分なく、ロシア行きは確実と思われていたことだろう。しかし今季は怪我でなかなかチームに合流できず、終盤のアピールも代表入りには繋がらなかった。
3.アレクサンドル・ラカゼット(フランス/FW/アーセナル)
バカヨコと少しケースが似ているか。昨夏にリヨンからアーセナルに加入したラカゼットは、今季プレミアリーグで14ゴールを記録。決して悪くはない数字だが、リヨン時代には3シーズン続けて20得点以上をマークしていただけに少々物足りない。リーグのレベルが違うとはいえ、リーグ戦14ゴールは2012-13シーズン以降ではワーストの数字だ。やはりワールドカップ1年前の移籍にはリスクがあるか。リヨンでプレイを続けていれば代表に入れたかもしれない。
4.セスク・ファブレガス(スペイン/MFチェルシー)
2016-17シーズンに12アシストを記録してプレミアリーグ制覇に大きく貢献したセスク。プレミアでアシストを量産するMFはスペイン代表監督フレン・ロペテギも見逃せないはずだが、今季はチームもチャンピオンズリーグ出場権を失うなど散々なシーズンに。クラブの悪い成績はセスクの評価を大きく落としてしまった。
5.ペドロ・ロドリゲス(スペイン/FW/チェルシー)
セスクと同じだ。今季ペドロはチェルシーで1521分プレイしているが、これは2009-10シーズン以降では最も少ない。アントニオ・コンテの構想に入り切ることができず、4ゴール2アシストという無残な数字で今季を終えている。すっかりスペイン代表からも忘れられてしまったか。
6.クリスティアン・ベンテケ(ベルギー/FW/クリスタル・パレス)
ベンテケの場合はこの1、2年に限った話ではない。4年前の2014ブラジルワールドカップ前は現ベルギー代表エースのロメル・ルカク以上の評価を受けていたが、リヴァプールに移籍したあたりからおかしくなってしまった。今回は代表候補に残っていたが、最終の23名からは落選した。
7.ニクラス・ベントナー(デンマーク/FW/ローゼンボリ)
ベントナーの場合は負傷だ。2017年シーズンにはローゼンボリで19得点を記録し、ノルウェーの国内リーグ(エリテセリエン)の得点王に輝いている。何かとお騒がせな選手だが、ローゼンボリでの勢いをワールドカップで見たかったというサッカーファンは多かったはずだ。
こうして見るとチェルシーの選手が3人も入っており、所属チームの低調なパフォーマンスが選手個々のイメージダウンにも繋がってしまった。スペインのアルバロ・モラタもそうだろう。一時はワールドカップ行きがあると思われた上記の7選手たちはこの1年で状況が変わってしまった。