スペイン代表こそW杯No.1のバランス力 若手、ベテランが融合した完璧な人選と英紙絶賛

充実するスペイン代表 photo/Getty Images

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経験豊富なメンバーに加えて若手も食い込む

ワールドカップを制すには若手とベテランを巧みに融合させたチームを作る必要があり、実績あるベテラン組に頼りすぎたり、経験不足の若手ばかりでもチームは回らなくなる。ワールドカップでの成功、さらに将来に繋がる23名を招集しなければならない。

英『The Guardian』は、スペイン代表が最もバランスが取れているのではないかと見ている。スペインはEURO2008、2010南アフリカワールドカップ、EURO2012と国際主要大会を3連覇したが、2014ブラジルワールドカップとEURO2016では期待外れに終わってしまった。今回のロシアワールドカップは復活を懸けた戦いとなるわけだが、同メディアは指揮官フレン・ロペテギのメンバー選考を高く評価している。

大幅に入れ替わったというイメージはないが、EURO2016を経験したメンバーが11名ロシアワールドカップに招集されている。ジェラール・ピケ、セルヒオ・ラモス、セルヒオ・ブスケッツ、アンドレス・イニエスタといったチームの中央ラインには大きな変化は加えていないが、MFマルコ・アセンシオやサウール・ニゲス、DFアルバロ・オドリオソラら若手もチームに組み込んでいる。
またロペテギは2010年からU-19、U-20、U-21と世代別スペイン代表の指揮を執っており、イスコやダビド・デ・ヘアのことをよく理解している。現スペイン代表の攻撃はイスコが中心となりつつあり、イニエスタらベテランを組み込みながらもチームの柱は若い世代に移り変わりつつある。

ロペテギは判断もなかなか素早い。昨年まではアルバロ・モラタ、ペドロ・ロドリゲスも招集していたが、チェルシーでの出来が悪いと判断してあっさりメンバー外に。ジエゴ・コスタ、イアゴ・アスパス、ロドリゴ・モレノを柱として固定しており、FW登録の選手ではルーカス・バスケスしかEURO2016を経験していない。レアル・ソシエダのオドリオソラもそうだが、セルタのイアゴ・アスパスなど中堅クラブの選手にも目をつけていることを同メディアは評価しており、ロペテギは冷静にメンバーを選んでいる。

EURO2016では事前に発表されていた代表候補メンバーからイスコとサウールの2人が落選した。しかしロペテギ体制では2人とも継続的に招集され、イスコは主役となった。2年で大きな変化と言えよう。経験豊富なベテランもおり、新世代が徐々にチームの中心へ。ロペテギの作ったスペインがロシア大会で最もバランスが取れているのかもしれない。

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