なぜ日本は勝ってるのに韓国は勝てないの? 韓国メディア嘆く「西野監督は2カ月で……」

日本代表を変えた西野朗監督 photo/Getty Images

アジア勢でも結果は対照的に

なぜ日本代表はロシアワールドカップで順調に勝ち点を積み重ねているのに、同じアジアの韓国代表は2連敗なのか。韓国メディア『スポーツソウル』は嘆き節だ。それもそのはず、日本と韓国は大会前から似たような道筋をたどってきたからだ。

韓国はちょうど1年ほど前に当時代表監督を務めていたウリ・シュティーリケを解任し、シン・テヨンにバトンタッチ。ワールドカップ1年前での監督交代となった。日本はもっと時期が遅かったが、開幕2カ月前のタイミングでヴァイッド・ハリルホジッチから西野朗監督に切り替えている。監督選びの部分でバタバタしたというのは両チームの共通点だ。

大会前の親善試合も似たようなものだ。日本は西野ジャパン発足からガーナ、スイスに連敗。パラグアイ戦でようやく勝利を手にした。一方の韓国も大会前はボスニア・ヘルツェゴヴィナに1-3、ボリビアとスコアレスドロー、セネガルに0-2で敗れるなど結果が出ない中で本番を迎えている。

ところが、ワールドカップがスタートすると両チームの戦いは対照的なものとなった。同メディアは、指揮官の戦術に問題があると指摘。明確なスタイルを見つけることができなかったシン・テヨン監督に対し、西野監督は日本らしさを活かした戦術にシフトしたと分析している。

「西野監督は2カ月で出来ることに限りがあるため、新しいスタイルを作る代わりに選手たちのストロングポイントを活かすことに全力を注いだ。スター選手である本田圭佑をスタメンに入れないプランもパラグアイ戦で披露し、結果は大成功。日本はフィジカルの優れたセネガルを相手に自分たちのパスサッカーを披露した。結果的に見れば大会前の親善試合はスタイルを築き上げる過程でしかなかった」

同メディアはこのように伝えており、初戦のスウェーデン戦で守備的すぎるスタイルで戦うなど疑問のあるシン・テヨン監督の采配に対し、西野監督は初戦から攻撃的で一貫性があった。それが両チームの違いになったのかもしれない。

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