イングランドに名パサー現る デ・ブライネ以上にチャンスを作ったのは?

長短を織り交ぜた正確なパスで攻撃を司ったトリッピアー photo/Getty Images

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新たなチャンスメイカーとして君臨できるか

ロシアW杯で準決勝まで登り詰めたイングランド代表。惜しくも3位入賞とはならなかったものの、持ち前の堅守速攻を武器に決勝トーナメントでコロンビア代表やスウェーデン代表を下すなど、大健闘を見せた。

ベルギー代表との3位決定戦ではチャンスメイカーのデル・アリが先発から外れたことが災いし、自陣に引きこもる相手を切り崩せなかったイングランド代表だが、この状況で気を吐いたのがWBのキーラン・トリッピアーだ。スポーツデータサイト『WhoScored』によると、トリッピアーは同試合で7本のキーパス(好機に繋がったパス)を供給。これは同試合に先発したフィールドプレイヤーの中でトップの数値であり、相手の司令塔ケビン・デ・ブライネの数値(6本)をも凌駕している。

かねてよりキックの精度には定評があるトリッピアーだが、相手選手に囲まれた際にも僅かに空いたパスコースを嗅ぎ分けて決定的なパスを供給するなど、ゲームメイク能力は申し分ない。ロシアW杯では速攻を封じられた際の攻め手に乏しかったイングランド代表だが、アリやトリッピアーのパスセンスを活かした遅攻を確立し、更なる躍進に繋げたいところだろう。

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