ジェラード、テリーら”黄金世代”とは違う 今のイングランド代表が強い理由「僕たちの頃は……」

ロシアW杯でベスト4に入ったイングランド代表 photo/Getty Images

元代表選手が振り返る

ややクジ運に恵まれたところはあったが、イングランド代表はロシアワールドカップであの黄金世代でも進出できなかったベスト4に食い込んでみせた。黄金世代とはスティーブン・ジェラードやリオ・ファーディナンド、フランク・ランパード、デイビッド・ベッカムらタレントが揃っていた時のことだが、当時のチームはネームバリューが先行して結果がついてこなかった。

今のイングランドも十分にタレントは揃っているが、EURO2004と2010南アフリカワールドカップを経験した元イングランド代表DFレドリー・キングは今と当時ではチームの空気感が全く違うと主張している。当時のチームはクラブ間のライバル関係が激しかったこともあってか、選手同士の仲がそれほど良くなかったと言われている。これはファーディナンドやジェラードらも認めており、代表で合流した際にもあまり話すことはなかったという。

しかし、今のチームにはそうしたギスギスした空気は感じられない。英『BT Sport』によると、キングは今のチームが互いにプレイすることを楽しんでおり、そのような環境を作り上げた指揮官ガレス・サウスゲートを称賛すべきだと語っている。

「僕たちの頃は今のチームのように互いに楽しんでいなかった。国の代表としてトーナメントを戦う時、フットボールを楽しんでいるかは本当に重要なことなんだ。それは指揮官から始まったものだと思う。サウスゲートはそうした環境を作った。彼は全員が対等で仲良くやれるハッピーな場所とし、チームスピリットを作り上げたんだ。今のイングランド代表を見ていると、彼らは一緒にプレイすることを本当に楽しんでいるように見えるからね」

ジョン・テリーやウェイン・ルーニーもいた当時のチームは個性が強すぎるところがあったが、今のチームは良い意味で各選手の主張が激しくない。ワールドクラスと評価されているのはハリー・ケインくらいで、スター軍団ではないことも1つにまとまることができた理由なのかもしれない。

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