ローマ、“マウコム強奪”で法的措置へ 怒り心頭のモンチSDが驚きの舞台裏も明かす

ローマのスポーツディレクターを務めるモンチ氏 photo/Getty Images

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全てが決着したはずだった……

移籍市場で起こったトラブルにおいて、ローマが法的措置を取る構えでいるようだ。

今夏の移籍市場で注目を集めていたボルドーに所属するブラジル人FWマウコム。ビッグクラブが争奪戦を繰り広げる中、23日にローマがボルドーとクラブ間合意に至ったと公式発表した。メディカルチェックと契約書のサインを残すのみとなっており、ローマ加入間近となっていたが、そんな矢先に好条件を提示したバルセロナが強奪する形で同選手を獲得したのだ。

この件で、ローマのスポーツディレクターを務めるモンチ氏が怒りをあらわにした。同氏のコメントをクラブの公式サイトが伝えている。
「マウコムについて起こったことを説明するのは簡単だが、理解することは困難だ。彼は我々がプロファイリングして探していた選手に合致していたし、お気に入りの選手だったんだ。そして、我々は約1週間前に、彼のエージェントを介してボルドーとの交渉を開始した」

「数日間の熾烈な交渉の末、我々は昨日ようやく合意にこぎつけた。17時ごろだったかな。交渉は終了したんだ。我々は選手がメディカルチェックのためにここへ来ることを取り付け、21時の便で23時ごろ到着する予定だったんだ」

「しかし、リリースから1時間後、バルセロナが関心を寄せているという噂が流れ始めた。数日前からバルセロナを含む多くのクラブが、マウコムに興味を持っていたことは認識していたよ。だから、可能な限り迅速に合意にこぎつけた。全てが決着したはずだったんだ」

さらに、モンチ氏は舞台裏で起こっていたボルドーとの驚きのやり取りも明かしている。

「代理人が選手のローマへの移動を阻止していたという話を聞かされた。私はとても驚いたよ。そのあとボルドーの会長へ電話をしたが、彼は『バルセロナからより良いオファーが到着したんだ。条件を引き上げなければ、我々は決して選手を渡さない』と言ってきた。それでも我々は彼に合意に至っている旨を伝えたが、『我々は書類のやり取りをしたが、いかなるものにもサインはしていない』とも言っていた。我々は何もできなかったよ」

はたして、今回の件はどのような結末を迎えるのか。今後の動向にも注目が集まる。

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