プレシーズンにはチャンスを与えられた若手が躍動する機会が多く、今回のインターナショナルチャンピオンズカップでも多くの新星が輝きを放ってくれた。まだ全員は把握できていないという人のためにも、スペイン『MARCA』が今回活躍した若手を10名リストアップしてくれている。シーズン開幕へここで再度チェックしておいてはいかがだろうか。
1.クリストファー・ヌクンク(PSG/FW/20歳)
ネイマールやキリアン・ムバッペら前線のスター選手が合流していない中、PSGでは若手アタッカーが躍動。主力の多くが欠けていたためスコアは完敗に終わってしまうことも多かったが、ヌクンクはアーセナル、アトレティコ・マドリード相手に得点を記録。両サイドでプレイする技術があることを証明した。
2.ティモシー・ウェア(PSG/FW/18歳)
ヌクンクと同じく奮闘したのがウェアだ。リベリアの怪人ジョージ・ウェア氏を父に持つことでも有名なウェアは、父にも負けぬスピードと得点力を活かしてバイエルン戦ではゴールを記録。さらに同メディアは相手DFを背負ってのポストプレイも悪くなかったと評価している。
3.アンドレア・ファヴィッリ(ユヴェントス/FW/21歳)
バイエルン相手に2得点を決めたファヴィッリは大きなサプライズといったところか。MLSオールスターとのゲームでも得点を決めており、191㎝の大型FWは注目を集めている。ジェノア移籍説も出ているが、同メディアはゴンサロ・イグアインが去った今マッシミリアーノ・アッレグリのプランに入るべき選手と考えている。
4.カラム・ハドソン・オドイ(チェルシー/FW/17歳)
ここまでインテル、アーセナルとのゲームで先発起用されているオドイは、チェルシーの下部組織出身選手だ。チェルシーといえば下部組織出身選手がなかなかトップチームに定着できないことで有名だが、オドイには期待をかけられるのではないか。抜群のスピードとテクニックを活かしたドリブルは魅力的で、左サイドからのカットインは脅威だ。
5.イーサン・アンパドゥ(チェルシー/DF/17歳)
前指揮官アントニオ・コンテにも評価されていたアンパドゥも、オドイと同じく2試合とも出場している。同メディアはゲームを読む能力が高く、17歳とは思えないほど経験あるプレイヤーに見えると高く評価している。守備的MFとして起用する案もあり、マウリツィオ・サッリの下で出場機会を増やせるか。
6.アルファ・セメド(ベンフィカ/MF/20歳)
守備的MFのセメドはここまで3試合に出場しており、ドルトムント戦では得点も記録。昨季は同じポルトガルのモレイレンセにレンタル移籍しており、そこでのパフォーマンスが評価されてベンフィカに復帰。同メディアは今季が飛躍の年になるかもしれないと注目している。
7.エディ・ケシャ(アーセナル/FW/19歳)
PSG戦で得点も決めたケシャにはウナイ・エメリも信頼を示しており、トップレベルのDFとも戦えることをプレシーズンでアピールしている。アーセナルではエミール・スミス・ロウも注目を集めたが、ケシャも今季本格的にブレイクできる可能性を秘めている。
8.マッテオ・グエンドウジ(アーセナル/MF/19歳)
今夏フランスのロリアンからやってきた185㎝の大型守備的MFのことを、多くのアーセナルサポーターは知らなかったはずだ。しかしここまでアトレティコ・マドリード、PSG、チェルシーと3試合続けて先発出場しており、同メディアは輝きを放っている選手の1人と評価。ボックス・トゥ・ボックスの選手らしくフィジカルに優れ、クリエイティブな能力もあると称賛されている。
9.エリック・ガルシア(マンチェスター・シティ/DF/17歳)
ドルトムント戦、リヴァプール戦、バイエルン戦と、ジョゼップ・グアルディオラは3試合続けてセンターバックのガルシアを先発フル出場させている。クレバーでテクニックに優れ、守備時のポジショニングも良いと同メディアも評価しており、グアルディオラが期待をかけているのは間違いない。何よりガルシアはバルセロナのユース出身選手で、加入当初からグアルディオラは能力を評価していた。将来的に大きく伸びる可能性のある選手だ。
10.リカルド・プイグ(バルセロナ/MF/18歳)
トッテナム戦、ローマ戦と途中出場しているプイグは、NEXTシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタなどと呼ばれる天才肌の選手だ。同メディアは典型的なバルサ型選手で、スポットが当たるシーズンが近いうちにやってくると見ている。今夏にはイニエスタもクラブを去り、プイグにはより後継者としての期待がかかっている。
まだインターナショナルチャンピオンズカップは残っているが、ここまで印象的な活躍を見せた10選手がまとめられている。彼らがシーズン開幕後もリーグ戦で出番を得ることができるかは分からないが、近いうちにブレイクする可能性の高い選手として名前くらいは覚えておいて損はないだろう。