バルサから消えつつある”カンテラ出身者” ペップが見出したテージョ、モントーヤ、デウロフェウらはどこへ?

バルセロナでプレイしていたモントーヤ photo/Getty Images

チームカラーは変わりつつある

ジョゼップ・グアルディオラがバルセロナで指揮を執っていた頃にはスタメンの半数以上がカンテラ(下部組織)出身選手なんてことも当たり前の光景だったのだが、今では状況が大きく変わっている。今夏にはアンドレス・イニエスタも去り、ますますバルサのカラーは薄くなりつつある。

英『GIVE ME SPORT』は、「グアルディオラが成長させたカンテラ出身選手は今?」と題した特集を組んでいるが、今ではバルセロナを離れてしまった選手も多い。2011-12シーズンよりデビューしたクリスティアン・テージョはサイドから切り込める選手だったが、トップチームではポジションを確保できず現在はレアル・ベティスに所属している。

他にも、サミュエル・ウムティティの加入もあって押し出されたDFマルク・バルトラもベティスへ、テージョと同じサイドアタッカーのジェラール・デウロフェウはワトフォードへ、右のサイドバックとしてダニエウ・アウベスの後継者候補だったマルティン・モントーヤも定位置を確保できぬままインテルやバレンシアとチームを転々としている。

同メディアはサイドバック、中盤など複数ポジションをこなす便利屋として活路を見出したセルジ・ロベルト、テクニシャンのMFラフィーニャが数少ない近年の成功者と伝えており、グアルディオラが積極的に昇格させたカンテラ出身選手の多くはクラブを離れてしまっている。

ルイス・スアレス、フィリペ・コウチーニョ、アルトゥーロ・ビダル、アルトゥール・メロなど南米産の選手も数多く獲得するようになり、バルセロナの哲学は変わったと言える。それでもリーガ・エスパニョーラ制覇など結果は出しているが、ペップの築いたバルサの形が変わり始めていることを不安視しているサポーターもいるだろう。

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