ベルギーに日本人選手が続々参戦! 地元メディアが特集する”7人のサムライ”

ベルギーで活躍する久保裕也 photo/Getty Images

ベルギー行きはメジャーな選択肢に

数年前までは日本人選手がベルギーのジュピラー・プロ・リーグに挑戦する例はあまり多くなかったのだが、ここ最近はとてつもないペースで増えている。ベルギーのサッカーファンにとって日本人選手は非常に馴染みのある存在になってきているのだ。

そこでベルギー『Voetbal Magazine』は現在ベルギーで活躍する日本人選手を特集。「7人のサムライ」と題して紹介しているが、目を引くのはDMMが経営権を取得しているシント・トロイデンの動きだ。今では浦和レッズから加入した遠藤航、アビスパ福岡から加入したDF冨安健洋、ドイツのインゴルシュタットから加入した関根貴大の3人が在籍している。中でも今後のステップアップが注目されるのは19歳のDF冨安で、同メディアは2020東京五輪において主力になる存在だと伝えている。五輪世代が海外でどこまで伸びるのか大きなポイントだ。

ベルギーで日本人ブームの火付け役になったとも言えるヘントFW久保裕也も忘れてはならない。同メディアは、「2017年の冬にヤング・ボーイズからヘントへやってきたアタッカー。過去1年半にわたってヘントの主力だが、規律の欠如と時折見せる自分勝手なプレイスタイルから常に人気があったわけではない。ただしロシアワールドカップのメンバーに選ばれなかったのは驚きだった」と取り上げており、久保はヘントで我流を貫いている。批判を浴びている部分もあるが、ヘントにおける中心選手なのは間違いない。

その久保に続いたのが森岡亮太で、ワースラント・ベヘレンでブレイクすると国内の強豪クラブであるアンデルレヒトに引き抜かれた。アンデルレヒトではやや苦戦しているが、ベルギーに来てから森岡は結果を出し続けている。

さらにロシアワールドカップ後にセルクル・ブルージュ行きを決めた植田直通、昨季オイペンで奇跡の残留を実現してヒーローとなった豊川雄太もいる。今の流れを考えれば、今後も日本人選手が海外挑戦の場にベルギーを選ぶケースは増えるだろう。ベルギーから欧州五大リーグにステップアップするのがベストだが、7人のサムライの中からそうした存在は現れるだろうか。

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