あの伝説の鹿島との死闘に近づく数字 新生レアルが見せる『圧倒的ポゼッション』

レアルが見せる圧倒的支配 photo/Getty Images

これがロペテギ流

「圧倒的なボール支配」こそ新生レアル・マドリードのテーマといったところだろうか。フレン・ロペテギ率いるレアルは開幕から恐ろしいポゼッション率、パス本数を記録し続けている。

ホームで迎えたヘタフェとの開幕節では78%のポゼッション率を記録したが、同じくホームで迎えた第3節のレガネス戦でも78%を記録したのだ。アウェイで戦った第2節のジローナ戦もポゼッション率は67%とかなりの数字を残している。今のレアル相手に格下のクラブがポゼッション率で上回るのはほとんど不可能だろう。バルセロナ以上の支配力と言ってもいい。

昨季までのジネディーヌ・ジダン体制時との違いはパス本数の差からも分かる。スペイン『MARCA』によれば、レガネス戦でレアルが記録したパス本数は全部で869本。レガネスが252本となっているので、4倍近い差がついていることになる。実はこのパス本数、あのクラブワールドカップで死闘となった鹿島アントラーズ戦の数字とほとんど変わらないのだ。

鹿島とレアルの一戦は日本代表MF柴崎岳の活躍もあって延長戦までもつれ込んだのだが、あの試合でレアルは882本のパスを記録している。あの試合は120分、今回のレガネス戦は90分だが、パス本数にはほとんど差がない。鹿島戦以降では最も多いパス本数となり、ロペテギがどういったサッカーを展開したいのかがよく分かる。

圧倒的なボール支配で開幕3連勝を達成したレアルはこのまま突き進めるのか。次節のアスレティック・ビルバオとのアウェイゲーム、さらにその4日後のチャンピオンズリーグ・ローマ戦が大きなテストとなるが、この両試合でもレアルがポゼッション率で相手を上回るのは確実だろう。

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