ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ 悪夢を見た”欧州強豪4カ国”、復活への道

BACK

1/4

NEXT

イタリア代表 photo/Getty Images

ニコロ・ザニオーロ photo/Getty Images

続きを見る

ワールドカップで躍進したと思ったら、4年後にグループステージさえ突破できない大失敗なんてケースが近年目立っている。特に欧州の強豪国がこのサイクルに苦しんでいるのだ。そこで英『Daily Mail』は、ひとまずEURO2020へ向けて復活しなければならない強豪4カ国をリストアップしている。

1.イタリア代表



いつ悪夢は終わるのか。イタリアは2006ドイツワールドカップを制したところから苦しい時間が続いている。もっともイタリアの場合は苦戦の原因がはっきりしていて、単純に2006年大会を制した当時のチームが強すぎたのだ。ジャンルイジ・ブッフォンをはじめ、ファビオ・カンナバーロ、フランチェスコ・トッティ、ルカ・トーニ、アンドレア・ピルロなど、超のつくスーパースターが集まっていた。そこからの世代交代に失敗したわけだ。
4年後の2010年大会ではベテランになったカンナバーロらの衰えが目立ち、世代交代に動いたものの選手個人の質が以前ほど高くない。ついには2018ロシアワールドカップ出場を逃す事態となり、まだ迷走は終わりそうにない。代表監督ロベルト・マンチーニの下、モナコFWピエトロ・ペッレグリ(17)やローマMFニコロ・ザニオーロ(19)ら10代のプレイヤーも積極的に召集して復活の道を目指す。

BACK

2/4

NEXT

オランダ代表 photo/Getty Images

ジャスティン・クライファート photo/Getty Images

続きを見る

2.オランダ代表



オランダもイタリアと似ている。アリエン・ロッベン、ロビン・ファン・ペルシー、ウェズレイ・スナイデルら偉大な世代を引っ張り続けてしまい、彼らベテランと期待の若手の間に存在するはずの中間世代が消えてしまったのだ。本来なら代表チームの主軸になってほしい20代後半の実力者がいない形となってしまい、ベテランと駆け出しの若手がプレイする歪な状態が出来てしまった。

同メディアはその状態を打破するには、リヴァプールで活躍するDFフィルジル・ファン・ダイク、MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの2人が絶対的な主力にならなければならないと主張している。彼らが代表チームを引っ張る時だ。そこにローマ期待の若手FWジャスティン・クライファート(19)らが加わる形となる。ひとまずはEURO2016、ロシアワールドカップとメジャートーナメントに続けて出場できていないため、次回のEUROとワールドカップ出場権獲得が目標となる。

BACK

3/4

NEXT

スペイン代表 photo/Getty Images

マルコ・アセンシオ photo/Getty Images

続きを見る

3.スペイン代表



スペインもワールドカップ王者の座から転げ落ちた点ではイタリアと同じだ。EURO2008、2010南アフリカワールドカップ、EURO2012とメジャートーナメント3連覇を果たした時はスペインの完全支配が実現したと思われたが、2014ブラジルワールドカップではまさかのグループステージ敗退。復活を狙ったロシアワールドカップも大会直前に監督交代が起こるなどドタバタしてしまい、ベスト16敗退に終わった。

それを最後にアンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバ、ジェラール・ピケが代表を去り、同メディアはレアル・マドリードMFマルコ・アセンシオを次なる主役に任命している。彼ら20代前半の選手が軸になっていかなければならない頃合いだろう。

また、スタイルを明確にすることも求められる。同メディアはシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタの2人ともが中盤から消えたことを問題視しており、新たなプレイスタイルを確立していかなければならない。

BACK

4/4

NEXT

ドイツ代表 photo/Getty Images

レロイ・サネ photo/Getty Images

続きを見る

4.ドイツ代表



イタリア、スペインと続いてまさかのドイツまで……。2014ブラジルワールドカップを制したドイツもまた、前回王者の呪いにかかってロシアワールドカップ・グループステージ敗退の悪夢を見ることとなった。世代交代が進んでいなかったイタリアに比べると、今大会のドイツの評判は相変わらず高かった。それだけに衝撃が大きく、今の戦い方が間違いとは言い難い。

若い世代にもタレントは揃っており、世代別の欧州選手権や昨年のコンフェデレーションズカップでも結果は出ている。若手世代の質を考えれば、それほど事態は深刻ではないように思える。もっと新たな世代を加え、チームをリフレッシュさせることができれば再び強いドイツが戻ってくるはずだ。

同メディアはマンチェスター・シティFWレロイ・サネを新リーダー候補として取り上げており、これまでのチームをベースに20代前半の選手たちが入ってくればベストか。EURO2020でも優勝を狙える陣容がすぐに揃うはずだ。


果たしてこの伝統ある強豪4カ国は復活を果たせるのか。特にイタリアとオランダには頑張ってもらいたいところ。サッカーファンの中にはこの2カ国が出場しなければワールドカップじゃない!なんて意見を持っている人も多いはずで、2022年大会では上位を狙えるチームの1つとして参戦してほしい。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ