優勝&残留争いのキーマンか J1の“ゴール時無敗男”たちに刮目せよ
今季のJ1リーグで14得点を挙げている小林悠 photo/Getty Images
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チームに活力をもたらせるか?
各チーム27試合から29試合を消化し、終盤戦に突入した今季のJ1リーグ。首位の川崎フロンターレと2位サンフレッチェ広島が勝ち点差1でデッドヒートを繰り広げているほか、勝ち点差10の中に10位から18位のクラブがひしめき合うなど、近年稀に見る大混戦となっている。今回はJ1の優勝争いや残留争いに直面し、今季のリーグ戦で4得点以上を挙げている選手の中から、“ゴール時無敗記録”(得点を挙げた試合で所属クラブが負けていない)を持つ面々をピックアップした。各チームのラッキーボーイが終盤戦で勝負強さを発揮し、所属クラブに活力をもたらせるかに注目が集まる。
①小林 悠(川崎フロンターレ/FW)
今季のJ1リーグで、日本人選手として最多の14ゴールをマーク(29試合消化時点)。小林が得点を挙げた今季のリーグ戦12試合で11勝1分けと、ゴール時無敗記録も継続中だ。第18節(湘南ベルマーレ戦/延期分)と第29節(鹿島アントラーズ戦)でPKを失敗した同選手だが、終盤戦で真価を発揮できるだろうか。
中村憲剛の攻撃センスに陰りなし photo/Getty Images
第27節(名古屋戦)でミドルシュートを突き刺した阿部 photo/Getty Images
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②中村 憲剛(川崎フロンターレ/MF)
言わずと知れたフロンターレの生え抜きプレイヤー。今季のJ1リーグで既に6得点を挙げているほか、同選手が得点を挙げた直近2シーズンのリーグ戦(11試合)で9勝2分けと、複数年にまたがるゴール時無敗記録も健在だ。残り試合でも精神的支柱としてチームを鼓舞し、フロンターレを同リーグ連覇に導くことができるだろうか。
③阿部 浩之(川崎フロンターレ/MF)
フロンターレに加入した昨年以降、リーグ戦13試合で得点を挙げている阿部(計14得点)。この13試合でフロンターレは12勝1分けと、中村憲剛と同様に複数年にわたりゴール時無敗記録が継続されている。両足から繰り出される高精度のシュートも然ることながら、前線での献身的な守備も光っている。
開幕戦でのゴールで話題を呼んだティーラシン photo/Getty Images
第11節(サガン鳥栖戦)での得点をきっかけに復調した倉田 photo/Getty Images
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④ティーラシン(サンフレッチェ広島/FW)
今年2月にローン移籍という形でサンフレッチェに加わったティーラシン(前.ムアントン・ユナイテッド)。同選手が得点を挙げた今季のJ1リーグ5試合で、同クラブは全勝を記録している(計5得点)。北海道コンサドーレ札幌との開幕戦でゴールを挙げるなど、鮮烈なデビューを飾った同選手だが、持ち前の快足で決定機を創出し、終盤戦でゴールを量産できるだろうか。
⑤倉田 秋(ガンバ大阪/MF)
昨季よりガンバ大阪の10番を背負っている倉田。同選手が得点を挙げた今季のJ1リーグ4試合で3勝1分け(計4得点)と、同クラブは無敗を維持している。第26節(ヴィッセル神戸戦)で1得点1アシストを記録し、勝利に貢献してみせた同選手だが、今後も持ち前のフリーランニングで相手の守備を崩し、J2への降格危機に直面している同クラブを救うことができるだろうか。
今夏に名古屋に加わった金井 photo/Getty Images
F・マリノス不動の左SBとして君臨している山中 photo/Getty Images
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⑥金井 貢史(名古屋グランパス/DF)
より多くの出場機会を求め、今年7月に横浜F・マリノスから名古屋グランパスへ移籍した金井。同選手がゴールを挙げた8月以降のリーグ戦3試合(計4得点)で、グランパスは全勝を収めている。今や同クラブ不動の左サイドバックとして君臨している同選手だが、持ち前の神出鬼没なポジショニングを活かし、一時は最下位に沈んだ同クラブの大逆転残留に貢献できるだろうか。
⑦山中 亮輔(横浜F・マリノス/DF)
柏レイソルやジェフユナイテッド市原・千葉でのプレイを経て、2017年に横浜F・マリノスへ加入した山中。今季のJ1リーグ4試合で得点を挙げている同選手だが(計4得点)、この4試合で3勝1分けと、F・マリノスは無敗を記録している。また、同選手は2014年シーズン以降のリーグ戦9試合(J2時代を含む)で得点を挙げているが、この9試合で自身の所属クラブ(前述の3クラブ)が7勝2分けと、約5年にわたりゴール時無敗記録が続いている。今後も持ち前のロングシュートやオーバーラップで、同クラブの攻撃に厚みをもたらせるだろうか。
飛躍のシーズンを送っている天野 photo/Getty Images
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⑧天野 純(横浜F・マリノス/MF)
9月11日に行われた国際親善試合(コスタリカ代表戦)で日本代表デビューを果たすなど、飛躍のシーズンを送っている天野。F・マリノスに入団した2014年以降、公式戦13試合で得点を挙げている同選手だが、この13試合で10勝3分けと、同クラブは無敗を維持している(今季のJ1リーグでは4得点)。今季も十八番のフリーキックで既に2得点を挙げているほか、両軍のフィールドプレイヤー中トップのデュエル(球際での攻防)勝利数を記録する試合が散見されるなど、対人守備にも磨きがかかっている。攻守両面でハードワークを厭わない同選手が、F・マリノスを更なる高みへと導けるかに注目が集まる。