元伊代表指揮官、W杯予選敗退の悪夢からちょうど1年後に再び悲劇が!?

キエーヴォの指揮官を辞任したヴェントゥーラ監督 photo/Getty Images

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方向性の違いにより1ヶ月で契約解除

キエーヴォは13日、チームの指揮官を務めていたジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督との契約を、双方合意のもとで解除することになったと発表した。

ヴェントゥーラ監督は2016年6月にイタリア代表の指揮官に就任するも、ロシアW杯の欧州予選で苦戦を強いられ、まさか予選敗退。母国に60年ぶりの屈辱を味あわせることとなり、2017年11月に同代表の指揮官を解任された。その後フリーとなっていたが、不正会計による勝ち点剥奪に加えて、セリエA復帰1年目で初白星が遠いキエーヴォが今年10月にロレンツォ・ダンナ監督を解任したことで、ヴェントゥーラ監督が後任に抜擢。しかし、最下位に沈むチームを立て直すことができず、就任からリーグ戦4試合を戦って1分3敗と、第12節終了時点でも未だに勝利を挙げることができずにいた。

この結果を受けてか、11日に行われたボローニャ戦(セリエA第12節)後にヴェントゥーラ監督が辞任を申し出たと地元メディアが報道。キエーヴォ側は慰留に動いていたようだが、会談の末にわずか1ヶ月で契約を解除することで合意に至った。ただ、辞任理由は「結果」ではなかったようだ。
伊『Gazzetta dello Sport』など複数のメディアによると、インタビューに応じたヴェントゥーラ監督は「私は今回の嘘を決して受け入れはしない。私はこの関係を中断することを決めたが、結果が理由ではないよ。我々は同じ終わり方を望んでいたが、そのまでの道のりがクラブと違うことがわかった」と明かしている。彼のコメントを聞く限り、以前に交わされた約束とは違く、クラブとの間で考えの不一致が生じたのかもしれない。

奇しくも1年前のこの日(2017年11月13日)、イタリア代表が欧州予選のプレイオフでスウェーデンに敗れ、W杯予選敗退が決まった。あの悪夢からちょうど1年後、自ら辞任を申し出たことではあるが、ヴェントゥーラ監督はクラブとの方向性の違いにより、汚名返上に失敗してしまった。

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