[日本代表]森保ジャパン、4連勝を逃すも…… “新世代トリオ”は相変わらず躍動

先制ゴールをアシストした中島 photo/Getty Images

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悔やまれる“決定機逸”

16日にキリンチャレンジカップ2018(国際親善試合)が行われ、日本代表がベネズエラ代表と対戦した。

最前線の大迫勇也や南野拓実を起点としたハイプレスで、序盤から試合の主導権を握った日本代表。3分に堂安律が右サイドを突破すると、逆サイドへパスを供給。このボールに反応した中島翔哉が左斜め45度の位置からシュートを放つなど、幸先の良いスタートを切った。

しかし、ベネズエラ陣営も日本の僅かな隙を突き反撃。11分にはFWサロモン・ロンドンが佐々木翔のバックパスをカット。無人のゴールにむけてシュートを放ったが、このボールをDF冨安健洋がスライディングで掻き出し、日本代表のピンチを救った。
危機を脱した日本代表はワントップの大迫、及び堂安、南野、中島の新世代トリオを中心にチャンスメイク。26分には大迫のパスを受けた堂安が決定的なシュートを放つが、このボールは惜しくも相手ゴールの左に逸れる。34分には大迫のパスを受けた中島が相手最終ラインの背後を突き、相手GKと1対1の局面を迎えたが、中島のシュートはGKロモの好セーブに阻まれた。

立て続けに決定機を逃した日本代表は、39分に待望の先制ゴールをゲット。中島が敵陣右サイドで得たフリーキックを蹴ると、ファーサイドに走り込んだ酒井宏樹が右足で合わせ、ゴールを挙げた。日本代表が1点をリードし、前半を終える。

前半のうちに得点を挙げることに成功した日本代表は、後半も攻撃の手を緩めず。53分には大迫とのパス交換から抜け出した堂安が敵陣ペナルティエリア左隅に侵入し、相手GKを脅かすシュートを放った。

追加点を狙う日本の森保一監督は、68分に北川航也と原口元気、77分に伊東純也と杉本健勇を投入。アタッカーを入れ替え攻撃の活性化を目論んだ同監督であったが、敵陣で相手のパスコースを巧みに消していた大迫、中島、堂安、南野を下げたことにより、ハイプレスの強度が低下。ベネズエラ陣営が徐々に息を吹き返した。

そして迎えた79分すぎ。日本のプレスの強度が弱まった隙を見逃さなかったベネズエラ代表は、縦に速い攻撃を敢行。ルイス・ゴンサレスが日本のペナルティエリア内でDF酒井宏樹のファウルを誘い、PKを獲得した。このPKをトマス・リンコンが落ち着いて決め、試合は振り出しに。その後、DF吉田麻也を前線にあげるなど、勝利への執念を見せた日本代表であったが、後半アディショナルタイムに相手ゴールに吸い込まれた吉田のヘディングシュートも、オフサイド判定で取り消された。試合は1-1のまま終了。新世代トリオを中心に攻め立てた日本代表であったが、複数回あった決定機を逃し、代表Aマッチ4連勝を逃した。


[メンバー]
日本代表:シュミット・ダニエル、佐々木 翔、吉田 麻也、冨安 健洋、酒井 宏樹、遠藤 航、柴崎 岳、中島 翔哉(→原口 元気 68)、堂安 律(→杉本 健勇 77)、南野 拓実(→伊東 純也 77)、大迫 勇也(→北川 航也 68)

ベネズエラ代表:ロモ、チャンセジョル、フェラレーシ、マゴ(→アニョル 74)、ロサレス、モレノ(→サバリノ 90+5)、マチス(→コルドバ 85)、リンコン、エレーラ(→ゴンサレス 65)、ムリージョ(→ロメロ 65)、ロンドン(→マルティネス 65)

[スコア]
日本代表 1-1 ベネズエラ代表

[得点者]
日本代表:酒井 宏樹(39)

ベネズエラ代表:リンコン(81、PK)

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