代表戦では欧州、南米の強豪国を中心にチェックしがちかもしれないが、これから楽しみなのがアメリカ代表だ。現時点でアメリカの実力は欧州、南米のトップレベルには届かないだろう。しかし、優れた若手が続々と出てきているのだ。
今回英『Squawka』が注目すべきアメリカの若手を複数名紹介しており、数年後にブレイクする可能性がある彼らの名前を頭に入れておいてもいいだろう。
1.タイラー・アダムズ(ニューヨーク・レッドブルズ/MF/19歳)
17歳からニューヨーク・レッドブルズでスタメンを確保したアダムズは、ユーティリティ性の高い選手だ。主にセントラルMFをこなすが、サイドバックも担当できる。豊富な運動量を活かした前線への飛び出しが1つの武器で、すでにアメリカ代表でもデビューを果たしている。欧州クラブも目をつけているはずで、引き抜かれる日は近い。
2.アントニー・ロビンソン(ウィガン・アスレティック/DF/21歳)
現在エヴァートンからプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)のウィガンにレンタル移籍しているロビンソンは左のサイドバッカーだ。スピードに加えて足下の技術にも定評がある。今は武者修行中の身だが、すでにアメリカ代表でもプレイしている。同メディアはエヴァートンのベテランDFレイトン・ベインズの年齢を考えても、数年後にロビンソンが左サイドバックのポジション争いに絡んでくるのではないかと予想している。
3.ジョナサン・アモン(FCノアシェラン/FW/19歳)
デンマークのノアシェランのユース出身者であるアモンは、すでにトップチームで主力として活躍しているウインガーだ。今季も13試合に出場して4得点2アシスト記録しており、10月のペルー代表戦でアメリカ代表デビューも果たしている。驚異的なスピードが武器で、欧州のトップラブにステップアップできる日がくるかもしれない。
4.キャメロン・カーター・ヴィッカース(スウォンジー/DF/20歳)
トッテナムに所属するヴィッカースは、これまでシェフィールド・ユナイテッド、イプスウィッチ・タウン、そして現在のスウォンジーとレンタル移籍を繰り返している大型センターバックだ。アメリカ人DFらしくパワーがあり、ハードに相手を潰すプレイを得意としている。
加えてゲームを読む力もあり、同メディアはトビー・アルデルヴァイレルトが退団すればヴィッカースにもトップチームへ割って入るチャンスがあるのではないかと期待している。トッテナムでは同じ20歳のアルゼンチン代表DFファン・フォイスも活躍しており、早く復帰してポジション争いに絡みたいところだ。
5.ジョバンニ・レイナ(ニューヨーク・シティFC/MF/16歳)
2002年生まれと今回のリストで最も若いジョバンニ・レイナは、あの元アメリカ代表MFクラウディオ・レイナの息子だ。クラウディオ・レイナは2002日韓ワールドカップなどで活躍した同国のレジェンドで、息子もそのDNAを引き継いで優秀なフットボーラーへと成長を遂げている。
同メディアは才能が抜群で、アメリカサッカー界の未来とまで称えており、名前を覚えておくようにと強いアピールをしている。
6.ジョナサン・クリンスマン(ヘルタ・ベルリン/GK/21歳)
レイナに続き、ジョナサン・クリンスマンも2世タレントだ。父はドイツ代表監督も務めた金の隼ユルゲン・クリンスマンだ。点取り屋だった父に対して息子のジョナサンはGKを務めており、現在はヘルタのBチームで努力を続けている。
すでにトップチームでのデビューも済ませており、アメリカの世代別代表でも常連だ。GKで21歳はまだまだ若いため、数年後にヘルタでポジションを勝ち取るのが1つの目標となるだろう。
7.エリック・パーマー・ブラウン(NACブレダ/DF/21歳)
マンチェスター・シティからオランダのNACブレダにレンタル移籍しているエリック・パーマー・ブラウンは、すでにアメリカ代表デビューを果たしているセンターバックだ。セットプレイの強さに加えて足下の技術も高く、現代的なセンターバックと高い評価を受けている。
また2017年に開催された北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAf)のU-20選手権ではアメリカが優勝。その時最優秀選手に選ばれたのはエリック・パーマー・ブラウンだった。ちなみにベストGK賞も前述したジョナサン・クリンスマンが選ばれている。
他にもシャルケでプレイする20歳MFウェストン・マッケニー、パリ・サンジェルマンに所属するリベリアの怪人ジョージ・ウェアの息子ティモシー・ウェア(18歳)、ブレーメン所属FWジョシュ・サージェント(18)と、すでに欧州で活躍して有名になっている選手がおり、10年後くらいには非常に面白いチームが出来上がっていることだろう。