ドログバ、エトー級になれたのに!? 移籍が狂わせた大型ストライカーの道

モナコでプレイした経験持つムボカニ photo/Getty Images

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今も悔やむ8年前の決断

移籍の選択を1つ間違えてしまえば名選手になる可能性を逃すことになるのだろうか。今、ディディエ・ドログバやサミュエル・エトー級のストライカーになれたかもしれないのにと悔やんでいる選手がいる。

コンゴ代表としてプレイしてきた32歳のFWディウメルシ・ムボカニである。馴染みのない名前かもしれないが、ムボカニはベルギーのスタンダール・リエージュでプレイしていた2007年からの3年間でそれなりの評価を獲得してきたストライカーだ。

加入初年度の2007-08シーズンには計15得点を記録し、翌シーズンには20得点まで数字を伸ばした。こうした活躍もあり、2010年にチャンスが訪れる。ムボカニが24歳の時、リヴァプールとモナコが関心を示したのだ。そしてムボカニは最終的にモナコ行きを選択。これが決定的な間違いだったとムボカニは考えている。
現在ムボカニは再びベルギーに戻ってきており、アントワープでプレイを続けている。ベルギー『Het Nieuwsblad』によると、ムボカニはリヴァプール行きを選択していればドログバやエトーのような存在になれたかもしれないと感じており、未だにモナコ行きを悔やんでいるようだ。

「スタンダール・リエージュでプレイしていた時、僕にはモナコとリヴァプールのどちらかを選ぶ機会があった。しかし悪い方向に出てしまった。もしリヴァプール行きを選んでいれば、ドログバやエトーと同じキャリアになったかもしれない。クオリティでは2人に劣っていないはずと感じていたからさ」

185㎝のサイズを誇るムボカニがドログバやエトーのようなストライカーになれたのかは分からない。しかしモナコ行きが失敗だったのは事実で、結果を残せずドイツのヴォルフスブルクにレンタル移籍を経験。結局そこでも結果が出ず、ベルギーのアンデルレヒトに戻っている。2012-13シーズンにはアンデルレヒトでシーズン27得点を記録しているため、実力があったのは間違いない。

移籍の判断は選手のキャリアを狂わせることがあるが、ムボカニも選択ミスをしてしまった選手なのかもしれない。

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