ウェールズの伝説・ギグスに降り注ぐ容赦なき批判 戦術も選手選考もダメ?

ウェールズ代表を指揮するギグス photo/Getty Images

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ウェールズ代表に再び見える暗黒期

EURO2016ではベスト4に進出し、ロシアワールドカップも欧州予選でグループステージ3位と惜しい順位まで駆け上がったウェールズ代表には将来への大きな期待感があった。ワールドカップ出場権には惜しくも届かなかったが、このまま成長を続ければ悲願の初出場も見えてくるのではないかとサポーターも胸躍らせていたことだろう。

しかし、ここへきてウェールズ代表には停滞感が広がっている。ネーションズリーグではデンマーク代表に首位を譲る形となり、デンマークには直接対決で2回とも敗れてしまった。さらに親善試合ではスペイン代表に1-4の大敗を喫し、20日にはアルバニア代表にまで0-1で敗れた。

この結果にサポーターもフラストレーションを溜めており、その怒りの矛先は代表監督ライアン・ギグスに向けられている。ギグスはウェールズサッカー界を代表するレジェンドであり、今年1月から代表チームの指揮を執っている。世界のトップを知るギグスが何をもたらしてくれるのかとサポーターも期待したものだが、ここ最近の戦いは何とも渋いものばかりだ。
サポーターが不満に思っているのは得点力で、ギグスのチームは思うように得点できていない。5月のメキシコ代表戦(0-0)、9月のデンマーク戦(0-2)、10月のスペイン戦(1-4)、アイルランド戦(1-0)、11月のデンマーク戦(1-2)、20日のアルバニア戦(0-1)と、無得点ゲームも目立つ。

英『Manchester Evening News』によると、サポーターからはギグスの戦略や選手選考が悪いとの意見が目立つ。ここ最近の結果にサポーターは同国を代表するレジェンドへの圧力を強めているのだ。

「暗黒期が蘇ってくるよ」

「結果が最大の心配事なのではなく、ラムジーやベイルの起用法、戦略、フォーメーション。非常に乏しい」

「フレンドリーマッチとは関係なく、我々のクオリティならアルバニアは簡単に倒すべき。戦術が全て間違っているんだ」

「ギグスにはピッチ内でも外でもリーダーシッがない。選手選考、戦術も悪い」

ギグスは歴史に名を残す名選手ではあるものの、指揮官としてはまだ駆け出しだ。いきなり結果を求めるのは酷かもしれないが、若手の起用にばかり積極的で結果に繋がらぬ事態にサポーターの怒りは頂点に達しようとしている。

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