アーセナルは6位ボーンマスを侮るなかれ 開始15分で喰われる可能性も

ウォルバーハンプトン戦では序盤に出鼻をくじかれたアーセナル photo/Getty Images

続きを見る

スタッツから読み取る両クラブの傾向

今季のプレミアリーグ12試合消化時点で、7勝3分け2敗の5位につけているアーセナル。直近の公式戦16試合連続無敗の同クラブは、25日に行われる同リーグ第13節で6位ボーンマスと対戦する。

来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権確保(プレミアリーグ4位以内)にむけ着実に勝利を収めたいアーセナルだが、ひとつ気がかりなデータがある。同クラブは今季のリーグ戦12試合において、前半開始からの15分間で計3失点を喫しているが、これは同リーグ現上位6クラブのなかで最多の失点数だ。前節のウォルバーハンプトン戦でも自軍の最終ラインからボランチ、サイドバックからサイドハーフへのパスコースを相手に消され、試合序盤からパスワークが停滞。13分には縦方向のパスコースを塞がれたDFセアド・コラシナツが苦し紛れに横パスを出し、ボールロスト。これが相手のカウンターを誘発し、失点に繋がった。

一方、対戦相手のボーンマスは試合開始からの15分間で好パフォーマンスを披露。今季のプレミアリーグで記録している計21得点のうち、4点を前半開始からの15分間で挙げているが、これは同リーグ現上位6クラブのなかで2番目に多い数値だ(1位はマンチェスター・シティの7得点)。
今季のプレミアリーグで健闘しているボーンマスは、ビッグクラブ相手にも試合序盤から最前線のカラム・ウィルソンやウイングFWのライアン・フレイザーを起点にハイプレスを敢行するなど、勇敢な戦い方を信条としている。いち早くウィルソンやフレイザーにボールを預け、ショートカウンターを発動するという戦い方も徹底されているため、アーセナルが前節と同じように自陣で安易なショートパスを連発した場合、開始15分で試合の趨勢が決してしまう可能性がある。試合序盤で出鼻をくじかれることが多いアーセナルにとって、ボーンマス戦のキックオフからの15分間では真価が問われると言えるだろう。

アーセナル陣営に求められるのは、センターバックのロブ・ホールディングとシュコドラン・ムスタフィ、及びグラニト・ジャカとルーカス・トレイラの両ボランチが適宜ロングフィードを用い、相手のハイプレスを空転させること。この4選手がどれほどロングパスで空いたスペースにボールを逃がし、サイドチェンジで相手の陣形を横に揺さぶれるかが、試合の行方を左右しそうだ。


記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ