マンUのスタッツはもはや”下位クラブ”? データが示す攻守の問題点

攻守両面で物足りないマンU photo/Getty Images

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7位に留まっているのも驚きか

今節もクリスタル・パレスとスコアレスドローを演じてしまったマンチェスター・ユナイテッドは、現在勝ち点21でリーグ戦7位となっている。指揮官ジョゼ・モウリーニョは過密日程となる年内の間にトップ4へ食い込みたい考えを明かしていたが、いきなり躓いてしまった。

英『Squawka』はスタッツで今季のマンUを特集しているが、数字で見るとマンUの問題点がいくつも見えてくる。まず最初の問題はリーグ戦13試合で21失点の守備だ。昨季のマンUは28失点でシーズンを終えているため、それと比較すれば今季は失点が多すぎる。

チーム全体での守備に問題があるのは明らかで、今季のマンUは被シュート本数が極めて多い。リーグ戦での被枠内シュート数はここまで64本となっているが、これより多くシュートを打たれているチームは他に6チームしかいない。その全ては10位以下となっているため、マンUもGKダビド・デ・ヘアがいなければもっと下位に沈んでいた可能性がある。
ここまで20得点に留まっている攻撃面も問題だ。マンUはここまでリーグ戦で計169本ものシュートを放ち、得点数は僅かに20。シュート本数169本で得点が20ということはシュートが得点に結びつく確率は11.83%だ。

これはFW陣のシュート精度にも問題があるのかもしれないが、チャンスの質が低いとも言える。同メディアの集計ではマンUのチャンスメイク数は124回となっているが、何とフラム(129回)、サウサンプトン(133回)と残留を争うクラブより数が少ない。決定力に問題がある場合はチームとしてシュートチャンスを増やすしかないのだが、今のマンUにはその創造性が不足している。

被シュート本数を少なくし、チャンスの数を増やす。言葉にするのは簡単だが、実行に移すのはかなり難しい。両方の課題をクリアしていかなければ上位進出は難しいように思えるが、指揮官ジョゼ・モウリーニョにその術はあるか。

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