モウリーニョはもっと守備的に戦っていい? マンUで消えた手堅いスタイル

マンUを指揮するモウリーニョ photo/Getty Images

英紙は「らしさ」が消えたと嘆く

ジョゼ・モウリーニョはもっと守備的に戦ってもいいのではないか。苦戦するマンチェスター・ユナイテッドに対してこう主張したのは英『FourFourTwo』だ。

現代では攻撃的なサッカーが好まれる傾向にあり、プレミアリーグのライバルを見てもマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ、リヴァプールのユルゲン・クロップ、チェルシーのマウリツィオ・サッリなど攻撃的な哲学を持つ指揮官が目立つ。しかし、モウリーニョは彼らと異なる考え方で成功を収めてきた指揮官だ。チェルシーでもインテルでも、モウリーニョの軸は強固な守備だった。

しかしマンUという環境がそうさせたのか、現在のモウリーニョのサッカーはどっちつかずとの印象が強い。サポーターは今も名将アレックス・ファーガソン氏のサッカーを強く記憶しているため、攻撃的で楽しいフットボールを希望している。その希望とモウリーニョの築いてきた哲学はあまりマッチしていない。

同メディアはアトレティコ・マドリードで守備に重きを置いて戦うディエゴ・シメオネ、チェルシーでプレミア制覇を果たしたアントニオ・コンテのように、モウリーニョはもっと露骨に守備的なスタンスで戦ってもいいのではないかと伝えている。攻撃サッカーが人気だとしても、守備的サッカーで結果を出せないというわけではない。マンCとの戦力差を考えても、マンUはもっと現実的な戦いを選択すべきなのかもしれない。

今夏は補強も思うように進まず、今の選手層で王者マンCについていくのは難しい。目標はあくまでトップ4に設定し、負けないことを最優先して手堅く戦っていく方が賢いとも言える。同メディアはあの憎らしいまでのモウリーニョらしさをもっと出してほしいと考えているようだが、現在のスタイルは正しいものなのだろうか。

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