ブレ球マスター・ジュニーニョが語る”史上最高のFK”「再現できない」

世界的なフリーキッカー・ジュニーニョ photo/Getty Images

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好きなフリーキッカー、自身最高のゴールも語る

サッカーファンの中でも好みは異なるだろうが、世界最高のフリーキッカーの1人として絶賛されるのがリヨンなどで活躍した元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノだ。ジュニーニョのフリーキックといえばブレ球が有名で、驚くほど遠い距離から沈めたフリーキックもあった。

では、そんなジュニーニョが思う現代最高のフリーキッカー、史上最高のフリーキック、自身最高のフリーキックはどれなのだろうか。

今回英『FourFourTwo』がジュニーニョのコメントを紹介しているが、まず現代最高のフリーキッカーに挙げたのはユヴェントスMFミラレム・ピアニッチだ。ジュニーニョは以前からピアニッチのことを評価していたが、今でもそれは変わっていない。
「ユヴェントスのピアニッチが好きだね。リヨンで一緒にプレイしたことがある。彼は若かったけど、ボールをヒットする術を理解していたんだ。メッシ、クリスティアーノ・ロナウドも優れたキッカーだと思うよ」

次に自身が見た史上最高のフリーキックに挙げたのは、元ブラジル代表DFロベルト・カルロスがフランス代表戦で決めた壁の外側を巻いていく伝説のフリーキックだ。ジュニーニョが蹴るフリーキックとはタイプが異なるが、あの曲がり方にはジュニーニョも衝撃を受けたようだ。

「他の選手があのキックにトライすれば、ボールはコーナーフラッグの方へ飛んでいくだろうね。あのシュートは誰も再現できないものだよ」

最後に自身のベストフリーキックだが、ジュニーニョは3つのゴールをリストアップしている。

1つ目は1998年にリーベル・プレート相手に決めたコパ・リベルタドーレス準決勝でのゴール、2つ目はチャンピオンズリーグのバイエルン戦でオリバー・カーン相手に決めたゴール、最後はリヨン時代にアジャクシオ相手に決めた50ヤードフリーキックだ。

「最も重要なのはヴァスコ時代にリーベル・プレート相手に決めたものだね。0-1で負けていて、25ヤードのフリーキックだった。蹴った瞬間に私の両足は宙に浮いていた。パワーが必要だったからね。ボールは壁の上を超え、試合に勝利した。バイエルン・ミュンヘン戦で偉大なるカーン相手に決めたのは私のベスト無回転シュートだね。2006年のアジャクシオ戦で決めたのも好きだ。50ヤードほどはあったかな。何人かの者は狙ってくると分かっていたようだが、アウトサイドで強くインパクトしたボールは不規則に変化して止めるのが不可能なボールになった」

現代でも優れたキッカーは多いが、ジュニーニョほど遠距離から狙ってくる選手はほとんどいない。ジュニーニョ自身は世界最高のキッカーとの評価を信じていないようだが、サッカーファンの多くはジュニーニョを世界最高のフリーキッカーに推すのではないだろうか。

・バイエルン戦ゴール



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