今のリヴァプールは”史上最強”か ついにロジャース政権と比較する時がきた

リヴァプールを指揮するクロップ photo/Getty Images

以前は意見が分かれたが……

ユルゲン・クロップ率いるリヴァプールは昨季チャンピオンズリーグ決勝に進出するなど、確かな成長を見せていた。しかし、リヴァプールにはずっと消えなかった記憶がある。ブレンダン・ロジャースの下でリーグ制覇に迫った2013-14シーズンのチームだ。

当時はルイス・スアレス、ダニエル・スタリッジ、ラヒーム・スターリング、フィリペ・コウチーニョらを中心とした攻撃陣が爆発し、後半戦から驚異的なペースで勝ち点を積み重ねた。惜しくも優勝は逃したが、リーグ戦100得点超えを達成した当時のチームを近年最強と考えていたサポーターは多いはず。今のチームと当時のチームのどちらが強いのかは意見が分かれるところだろう。

では、勝率でクロップとロジャースを比較するとどうなるのか。英『Liverpool Echo』は、今こそ2人の指揮官を比較するチャンスだと主張している。なぜなら、クロップは4-0で勝利した8日のボーンマス戦がリヴァプールでのプレミアリーグ122試合目で、ロジャースと試合数がピッタリ並んだからだ。

ロジャースは2012-13シーズンからリヴァプールを指揮し、2015-16シーズンを8試合戦った段階で解任された。成績は63勝30分29敗、勝率は52%だ。一方のクロップは69勝34分19敗で、勝率は57%とロジャースを上回っている。

得点数はクロップのチームが251得点、ロジャースは232点。失点数はクロップが126点、ロジャースは151点となっている。攻守両面においてもクロップのチームはロジャース政権を超えたのだ。特にクロップの場合は今季開幕からの無敗行進が勝率を飛躍的に高める要因となっており、今のチームは優勝に迫った2013-14シーズンのチームを超えたと自信を持って言えるのではないだろうか。

何より守備が安定したのは大きく、数年前はリヴァプールがリーグ最少失点のチームになる姿など想像もできなかった。リヴァプールが優勝に近づいた2013-14シーズンは50失点しているが、今のチームの失点数がそこまで増えることはないだろう。クロップのリヴァプールは21世紀に入ってからのクラブ史上最強チームと言っていいかもしれない。

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