再びの”ファンタジスタ”大爆発! 仏の天才が新天地で目覚め始めている

ニースで活躍するベン・アルファ photo/Getty Images

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ファンタジー溢れるプレイで魅了

絶望と復活を交互に繰り返しているような波の激しいキャリアだが、やはりフランス人MFハテム・ベン・アルファは天才だ。

ベン・アルファといえば10代の頃から絶賛されていたファンタジスタで、デビューも早かった。しかしファンタジスタゆえに理解されにくい部分もあったのか、なかなかビッグクラブでプレイするチャンスに恵まれなかった。そんな中で2015年夏に加入したニースで結果を出し、翌年にはフランス王者パリ・サンジェルマンへ移籍。フランス代表にも召集され、ついに天才が輝きを放つ時が来たかと思われた。

しかしパリ・サンジェルマンでは指揮官ウナイ・エメリの構想から外れ、トレーニングに臨む姿勢も十分ではないと批判を浴びた。再び暗黒の時を過ごすことになり、今夏に状況を変えるため同じフランスのレンヌに移籍したのだ。
パリ・サンジェルマンでは残念ながら上手くいかなかったが、才能が枯れたわけではない。今度はレンヌでベン・アルファが徐々に爆発し始めているのだ。開幕当初はなかなか結果が出なかったが、現在は直近4試合で3得点と当たりが出てきている。しかも、相変わらずのビューティフルゴールばかりなのが特徴的だ。

英『The Guardian』もベン・アルファが復活を遂げつつあることを伝えているが、何と言っても見事だったのは5日に行われた第16節リヨン戦だ。ピッチ中央でボールを受けたベン・アルファは、相手を引き連れながらバイタルエリアに侵入。キックフェイントも交えつつ、相手GKが全く予期していないタイミングで強烈なミドルシュートを突き刺したのだ。

まさかのタイミングでシュートを放つ創造性、それを可能にする高い技術と、このあたりが天才と呼ばれるゆえんだろう。ドリブルにもキレがあり、1度調子に乗ると手がつけられなくなる。

またレンヌは現在10位とやや苦戦しているが、昨季は5位でフィニッシュした実力あるチームだ。ベン・アルファの他にもロシアワールドカップで長友佑都を唸らせたセネガル代表FWイスマイラ・サールや、テクニックのあるMFバンジャミン・アンドレなど興味深いタレントもいる。彼ら若い選手たちを引っ張るのもベン・アルファの仕事で、再び目覚めつつあるファンタジスタがどこまでチームを高みへ押し上げるのか注目だ。

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