昨季とは全くの別人!? 今季予想以上の活躍を見せている”11選手”

エヴァートンで好調を維持するシグルズソン photo/Getty Images

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今季は開幕から好調を維持

1シーズン前は思うように結果を残せなかったのに、新シーズンが始まったとたんに大活躍するなんてケースはサッカー界でよくあることだ。今季もそれは同じで、昨季期待に応えられなかった選手たちが今季に入って変貌を遂げている。

英『Squawka』はポジション別に今季大きく進歩した選手をリストアップしているのだが、どの選手たちも今季の戦いを大いに楽しんでいる。

GK:ウォルター・ベニテス(ニース)

ややマイナーなチョイスかもしれないが、元フランス代表MFパトリック・ヴィエラが指揮を執るニースは少しばかり奇妙なチームだ。現在リーグ戦では7位だが、得点数は僅か12点。しかしながら失点数をリーグで3番目に少ない14点に抑えており、それにベニテスは大きく貢献しているのだ。

現在ニースは6試合連続でクリーンシートを達成しており、ベニテスの平均失点率は昨季の70分に1点から146.25分に1点と大きく向上している。

サイドバック:ジョアン・カンセロ(ユヴェントス)、ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)



カンセロは昨季インテルでプレイしていたが、今とは注目度がまるで違う。チームスタイルが変わったことも関係しているだろうが、今季はセリエAのDFの中では最多となる1対1の勝利数35回を記録しており、リーグ屈指の攻撃的サイドバックとの評価を獲得している。大ブレイクのシーズンと言っていいだろう。

ショーは指揮官ジョゼ・モウリーニョの信頼を失ったかと思われたのだが、今季は左サイドバックでチャンスを得ている。ここまでリーグ戦12試合に出場しているが、これはマンU加入初年度の2014-15シーズンに次いで多い出場数となる。当時も出場数は16試合だったため、今季は確実に超えてくるはず。怪我などもあったが、ショーはそうした難しい時期を乗り越えようとしている。

センターバック:マヌエル・アカンジ(ドルトムント)、ダビド・ルイス(チェルシー)



アカンジは今年冬にドルトムントへ加入した選手で、シーズン途中からチームに溶け込むのは難しい。しかし今季はルシアン・ファブレの下で重要な存在となっており、パス成功率はセンターバックながら94%を記録。これはリーグで3番目に高い数字だ。

ダビド・ルイスの場合は、単純に試合に出られるようになったことが大きい。前指揮官アントニオ・コンテの下では干されたような格好となったが、今季から指揮を執るマウリツィオ・サッリはダビド・ルイスとアントニオ・リュディガーのセンターバックコンビで固定している。ダビド・ルイスはパス精度も高く、今季は改めて能力の高さを示している。

ボランチ:グラニト・ジャカ(アーセナル)、ムサ・シソッコ(トッテナム)



ジャカは守備が軽いなど批判を浴びる方が多かったが、ルーカス・トレイラとコンビを組む今季は高い評価を受けている。派手さはないがセーフティなプレイを選択することが多く、チームの無敗進行に大きく貢献している。

シソッコはボランチとは言い難いが、競争の激しいトッテナムの中盤で確かな存在感を発揮している。ボックス・トゥ・ボックスの選手として攻守に上下動を続けており、チーム内では最多となる1試合平均7.89回のボールリカバリーを記録している。縦への推進力など、シソッコに助けられていると感謝するサポーターも多いはず。ここまで活躍すると予想していた者は少なかったのではないか。

ウイング:ウスマン・デンベレ(バルセロナ)、ライアン・フレイザー(ボーンマス)



デンベレの方は私生活も直すべきだろう。ただピッチ上のことに関しては昨季から大いに進歩している。昨季は怪我もあったが、今はバルセロナのスタイルにフィット。リオネル・メッシ、ルイス・スアレスと組むMSDのユニットも高い評価を受けており、才能を本格的に発揮し始めている。

フレイザーは得点に絡む機会が増えており、昨季は5得点3アシストだったのが今季は16試合に出場して4得点7アシストだ。アシストランクではチェルシーのエデン・アザールに次いで2位となっており、8得点を記録しているFWカラム・ウィルソンとともにボーンマスを引っ張る存在となっている。

トップ下:ギルフィ・シグルズソン(エヴァートン)



エヴァートンは昨夏大型補強に動いたチームで、シグルズソンはウェイン・ルーニーやジョーダン・ピックフォード、デイヴィ・クラーセンらとともに即戦力候補の1人だった。しかしエヴァートンはなかなか結果が出せず、シグルズソンも調子が上がらず4得点3アシストでシーズンを終えている。

ところが今季はすでに6得点2アシストを決めており、マルコ・シウバ体制の中で輝きを放ち始めている。1試合平均のチャンスメイク数は昨季の1.4回から2.3回にまで上昇し、全てが上向きつつある。

センターフォワード:アンドレ・シウバ(セビージャ)



アンドレ・シウバは今回の企画で絶対に外せない選手だろう。昨季はミランで大いに苦しんだが、レンタル移籍したセビージャではすでに8得点を記録。リーガ・エスパニョーラ得点王を目指せる勢いを見せている。その活躍ぶりはまるで別人のようと表現してもいいだろう。


彼らにとって次なるステップはこの活躍をシーズン終了まで維持することになる。それに成功すれば、彼らの評価は昨季から飛躍的に高まるはずだ。

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