取り戻した”ファイト” アーセナルを1人の小さなファイターが変えた!

アーセナルのルーカス・トレイラ photo/Getty Images

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ポゼッションだけのチームではない

パサー揃いのアーセナルに欠けていたのは、ファイターだった。無敗優勝した2003-04シーズンにはパトリック・ヴィエラ、ジウベルト・シウバといったファイターが中盤に君臨し、時にダーティーと思えるプレイもあった。それがいつしか美しくパスを繋ぐ集団へと変化し、ファイターがいなくなってしまった。

それを変えたのが今夏サンプドリアからやってきたウルグアイ代表MFルーカス・トレイラだ。ウルグアイ代表といえば堅守を軸としたチームで、守備のアプローチは非常に激しい。体を張る重要性を理解している選手が集まっており、小柄ながらトレイラもファイターだ。

英『sky SPORTS』によると、クラブOBのポール・マーソン氏もトレイラの貢献度を絶賛している。近年のアーセナルはポゼッションすれば世界最高峰のチームだったが、マーソン氏はトレイラの加入でボールを持っていない時も強くなったと感じているようだ。
「彼は純粋なパサーではないが、ゲームのテンポを作れる。私はずっと言っていたが、アーセナルはボールを持てば世界最高のチームの1つなんだ。ただ、ここ5年くらいはボールを持っていない時に最悪のチームの1つになっていた。トレイラがそれを変えたんだ。トレイラが動き回れば、それがチームメイトにも良い影響を与えていく。彼は非常に上手くやっているよ。前の2試合では重要なゴールも決めたしね」

ウナイ・エメリ率いるチームは良く走る集団になっており、守備も改善されてきている。相手のプレッシャーを回避する技術に加え、ファイトできるトレイラを獲得したのはファインプレイと言えよう。

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