PSGが個の集団から”チーム”になった CLの苦戦で得た大きな収穫

グループステージを首位で通過したPSG photo/Getty Images

1つにまとまる

パリ・サンジェルマンにとって今季のチャンピオンズリーグ・グループステージは非常に厳しい戦いだった。リヴァプール、ナポリと同居する死の組に入ったこともあり、一時はグループステージ敗退の可能性もあるかと思われた。

第1節ではリヴァプールに2-3で敗れ、第3節と第4節ではナポリと引き分けに終わった。それでも第5節にリヴァプールとの死闘を制し、グループを首位で通過することに成功した。米『ESPN』は、これがパリ・サンジェルマンにとって非常に大きいものになると見ている。なぜなら、個ではなく組織の力で勝利を掴んだからだ。

指揮官トーマス・トゥヘルは最終節でレッドスター・ベオグラードを4-1で撃破した際、「私が何より嬉しいのは選手たちが再び組織としてプレイできることを証明したからだ。多くのクオリティ、メンタルの強さがあった」と振り返っている。

同メディアも、「第1節でリヴァプールに2-3で敗れたゲームと、パリでリヴァプールを撃破した時と第6節でレッドスターを撃破したゲームでは大きな違いがあった。アンフィールドでのPSGは11人の個人だったが、グループステージ最後の2試合で彼らは組織になった」と伝えている。

ネイマール、キリアム・ムバッペなど高い個の能力を持つ選手が多いパリ・サンジェルマンは、やや個に頼りすぎている部分があった。これは今季に限った話ではなく、ズラタン・イブラヒモビッチらを擁していた頃も同じだ。今回の苦戦の中で一体感が生まれたのなら、パリ・サンジェルマンにとっては大きなプラスになるだろう。

パリ・サンジェルマンは欧州制覇を目指すクラブだが、2000年に入ってからベスト4に進んだことはない。ネイマールやムバッペらが組織として機能すれば、その領域に踏み込むことも十分に可能なはずだ。

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