モウリーニョが称賛したのは800万ポンドの選手だぞ 完敗マンUにチクリ

安価で獲得されたシャキリ(左)とロバートソン(右) photo/Getty Images

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移籍金額の高さだけがリヴァプールの強さではない

マンチェスター・ユナイテッドは16日にリヴァプールと対戦し、1-3の完敗を喫した。現状の戦力で比較すればリヴァプールの方が豪華なのは間違いなく、この結果は妥当だろう。ただし、選手層に違いがあったとの一言で済ませる差ではない。

モウリーニョが今夏の補強に満足していないのは明らかで、それも不調の理由だろう。しかし、何もリヴァプールで活躍している選手は高額な移籍金で引き抜かれた者ばかりではない。掘り出し物を見つけた例もある。

象徴的なのは左サイドバックのアンドリュー・ロバートソンだろう。モウリーニョは試合後にロバートソンのことを称賛していたが、彼はハル・シティから800万ポンドでやってきた選手だ。リヴァプールの才能を見抜く目は見事だ。さらに決勝点を記録したMFジェルダン・シャキリも、今夏に降格したストーク・シティから1350万ポンドで獲得された選手だ。彼らの能力を指揮官ユルゲン・クロップが上手く引き出しており、ここがマンUとの決定的な差なのだろう。
米『ESPN』は、今夏5200万ポンドでマンUが獲得したブラジル代表MFフレッジはどこへ行ったのかと皮肉っている。ここまでモウリーニョはフレッジの能力を引き出すことに失敗しており、目立ったのは移籍金額の高さだけだ。

今季リヴァプールで躍動しているMFジョルジニオ・ワイナルドゥム(2500万ポンドで獲得)を含め、移籍金だけの差ではないことが分かってくる。フィルジル・ファン・ダイク、アリソン・ベッカーの2人を高額な移籍金で引き抜いたことが首位を走っている理由なのは間違いないが、決してそれだけではない。今があるのはクロップが選手たちを巧みに育ててきたからだ。

この試合ではリヴァプールが計36本のシュートを放ち、マンUは僅か6本だった。同メディアは試合というより90分間のシュート練習と強烈な表現をしているが、モウリーニョとクラブはこの差をどう埋めるつもりなのだろうか。大金をはたいて選手を揃えるだけでは到達できない領域にリヴァプールはいる。

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