[クラブW杯]鹿島、バー直撃シュート連発も…… リーベルのパスワークに為す術なし

惜しいシュートを連発した土居だが、相手GKの好守とクロスバーに阻まれた photo/Getty Images

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格の違いを見せつけられる形に

日本時間22日にFIFAクラブワールドカップの3位決定戦が行われ、アジア王者の鹿島アントラーズが南米王者のリーベル・プレート(アルゼンチン)と対戦した。

鹿島は土居とセルジーニョを2トップに置く[4-4-2]の布陣を採用。[4-1-3-2]の布陣を敷いた相手の2センターバックに対し、鹿島の2トップが積極的にプレスをかけたものの、リーベル側のテンポの速いパスワークを寸断するには至らず。3分にはアルバレスのグラウンダークロスに反応したボレのダイレクトシュートを浴びるが、GKクォン・スンテが好セーブを披露し、難を逃れた。

鹿島はその後もポジションチェンジを多用するリーベルの攻撃に手を焼き、ボールの奪いどころを定められず。6分にボレに足を蹴られていたクォン・スンテが23分にピッチから退くと、直後のコーナーキックでスクリーニにヘディングシュートを許し、先制点を奪われた。
セットプレイ以外でチャンスを作れずにいた鹿島であったが、44分に安部が鋭いドリブルを見せ、敵陣ペナルティエリアへ侵入。安部が放ったシュートのこぼれ球を拾った安西が再度ゴールを狙うも、このシュートはクロスバーに嫌われた。鹿島が1点のビハインドを背負い、前半を終える。

鹿島は後半もワンタッチパスやサイドチェンジを多用するリーベルの攻撃に苦しめられたものの、根気強く相手最終ラインの背後を狙い、チャンスを窺う。63分にはセルジーニョのスルーパスに反応した土居が敵陣ペナルティエリア左隅からシュートを放つが、相手GKルクスの好セーブに阻まれ、同点ゴールとはならなかった。

鹿島に渡りかけた試合の主導権を取り戻したいリーベルのガジャルド監督は、69分にG・マルティネスを投入。そして迎えた73分、キンテーロが右サイドからクロスを送ると、敵陣ペナルティエリア内中央でボールをコントロールしたアルバレスがスルーパスを供給し、このボールを受けたG・マルティネスが落ち着いてゴールネットを揺らした。

リードを広げられた鹿島は84分、独力で敵陣ペナルティエリア左隅に侵入した土居が強烈なシュートを放つが、ボールはクロスバーを直撃。87分に永木が蹴った直接フリーキックもバーに嫌われてしまい、試合の趨勢が決した。この直後にリーベルの速攻を浴びると、犬飼が相手のFWボレを自陣ペナルティエリア内で倒し、PKを献上。このPKをボレ自らに決められたほか、後半アディショナルタイムにもG・マルティネスにループシュートを放たれ、万事休す。最後まで相手のパスワークに苦しめられた鹿島は0-4の完敗を喫し、3位入賞を逃した。

[メンバー]
鹿島アントラーズ:クォン・スンテ(→曽ヶ端 準 23)、内田 篤人(→小笠原 満男 76)、チョン・スンヒョン、犬飼 智也、安西 幸輝、レオ・シルバ、永木 亮太、遠藤 康(→西 大伍 65)、安部 裕葵、土居 聖真、セルジーニョ

リーベル・プレート:ルクス、モレイラ(→キンテーロ 46)、L・マルティネス、ピノラ、カスコ、スクリーニ、マジャダ、パラシオス(→フェルナンデス 46)、デラクルス(→G・マルティネス 69)、アルバレス、ボレ

[スコア]
鹿島アントラーズ 0-4 リーベル・プレート

[得点者]
リーベル・プレート:スクリーニ(24)、G・マルティネス(73、90+3)、ボレ(89、PK)

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