[クラブW杯]塩谷司のヘディング弾浴びたレアル 驚異の“ミドル攻勢”で3連覇達成

貴重な追加点を挙げたほか、秀逸なゴールマウスカバーも披露したラモス photo/Getty Images

攻撃面でレアルが圧倒

日本時間23日にFIFAクラブワールドカップの決勝戦が行われ、欧州王者のレアル・マドリードが開催国王者のアル・アイン(UAE)と対戦した。

ベリとカイオを2トップに置く[4-4-2]の布陣で大一番に臨んだアル・アインは、両選手に最終ラインの背後を狙わせてレアルを牽制。前線からのプレスも織り交ぜながら、攻撃の糸口を掴んでいく。13分、DFマルセロの不用意なヘディングパスをエルシャハトが奪い、敵陣ペナルティエリア右隅へと侵入。エルシャハトが相手GKクルトワとDFラモスをかわしてシュートを放ったものの、このボールはゴールマウスカバーに入ったラモスの足に当たり、得点とはならなかった。

危機を脱したレアルは直後の14分に反撃。右サイドのバスケスからのクロスにベンゼマが反応し、ボールをモドリッチのもとへ落とす。敵陣ペナルティエリアの手前にポジションをとっていたモドリッチが左足を振り抜き、先制点を挙げた。

自軍の決定機の直後に失点を喫してしまったアル・アインだが、気落ちすることなく攻勢に出る。15分に最終ラインの背後を突いたカイオがシュートをゴールネットに突き刺すも、オフサイドの判定で得点は認められず。レアルが1点をリードし、前半を終えた。

前半のうちにリードを奪ったレアルは、中盤のモドリッチやクロースを起点にテンポよくパスを回し、アル・アインのハイプレスを掻い潜る。50分にはベイルが敵陣ペナルティエリア内でバイシクルシュートを放つなど、見せ場を作った。

そして迎えた60分、レアルがコーナーキックのチャンスを得ると、相手のクリアボールを回収したジョレンテがペナルティエリアの手前からミドルシュートを放ち、追加点をゲット。さらに79分にはモドリッチが蹴ったコーナーキックにラモスがヘディングで反応し、リードを3点に広げた。

試合の趨勢を決定づけられてしまったアル・アインだが、86分に意地を見せる。敵陣右サイドでフリーキックのチャンスを得ると、カイオが蹴ったボールに塩谷がヘディングで合わせ、追撃の1点を奪った。レアルは点差を縮められたものの、後半アディショナルタイムにヴィニシウスが敵陣ペナルティエリア左隅へ侵入し、自身のシュートで相手DFナデルのオウンゴールを誘発。最終スコア4-1でアル・アインを退けたレアルが、前人未踏のクラブW杯3連覇を成し遂げている。

[メンバー]

R・マドリード:クルトワ、カルバハル、ヴァラン、ラモス、マルセロ、ジョレンテ(→カゼミロ 82)、モドリッチ、クロース(→セバージョス 70)、バスケス(→ヴィニシウス 84)、ベイル、ベンゼマ

アル・アイン:エイサ、M・アフマド(→アルアフバビ 64)、I・アフメド、ファエズ、塩谷、ドゥンビア、M・アブドゥルラフマン(→A・アブドゥルラフマン 67)、エルシャハト、ヤスレム、カイオ、ベリ(→ナデル 75)

[スコア]
R・マドリード 4-1 アル・アイン

[得点者]
R・マドリード:モドリッチ(14)、ジョレンテ(60)、ラモス(79)、OG(90+1)

アル・アイン:塩谷(86)

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