2018年も終わりを迎えたが、昨年のワールドベストイレブンを決めるならどのような顔ぶれとなるだろうか。チャンピオンズリーグ3連覇を果たしたレアル・マドリード、そしてロシアワールドカップと、2018年も大いにサッカー界が盛り上がった1年だった。
そこで英『Daily Star』は2018年のワールドベストイレブンを作成。[3-4-2-1]のシステムに当てはめて2018年最強の11名を選んでいる。
GK:ダビド・デ・ヘア
ワールドカップでは正面のシュートを後逸してしまうなど、名手らしからぬプレイがあったのは事実だ。しかしマンチェスター・ユナイテッドでのパフォーマンスは絶賛されており、それだけで評価は十分だろう。
センターバック:ラファエル・ヴァラン
ヴァランはバロンドールを受賞しても不思議はない選手だった。同じ年にチャンピオンズリーグとワールドカップの両方を制覇するなど、簡単にできることではない。25歳にしてほとんどのタイトルを獲得している。
センターバック:セルヒオ・ラモス
レアルでヴァランの相棒を務めるラモスは、あらゆることで話題を提供してくれた。チャンピオンズリーグ決勝でリヴァプールFWモハメド・サラーの肩を意図的に潰したのではないかとの疑惑も大きな注目を集め、好き嫌いがはっきり分かれる選手だ。しかし同メディアは、怪物級のセンターバックであることは誰も否定できないと能力を評価している。
センターバック:フィルジル・ファン・ダイク
現在世界最高のセンターバックではないかとまで言われるファン・ダイクも、このベストイレブンにふさわしい。今回のベストイレブンの中では唯一ワールドカップに出場していないのだが、リヴァプールのパフォーマンスだけでサッカーファンを納得させるには十分だ。
セントラルMF:ルカ・モドリッチ
2018年のバロンドール受賞者は外せない。個人賞を含めタイトルに恵まれた1年を過ごし、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシに支配された時代に風穴を開けてみせた。
セントラルMF:エンゴロ・カンテ
守備的MFがこれだけ世界から注目されるようになったのもカンテが理由だろう。ワールドカップでも重要な役割を果たし、フランス代表の優勝に貢献。カンテがいるだけで優勝する確率は飛躍的に高まると言っていい。ワールドカップを制した際もトロフィーを控えめに掲げるなど謙虚なキャラクターも人気の理由で、人柄に惹かれる人も多いはずだ。
右ウイング:モハメド・サラー
攻撃的な選手が多く選ばれているため、このベストイレブンがチームとして機能するかはひとまず置いておこう。右のウイングで選ばれたサラーもベストイレブンに入れておきたい選手の1人で、プレミアリーグの得点王を獲得するなどワールドクラスのアタッカーだと証明する1年になった。
左ウイング:クリスティアーノ・ロナウド
レアル・マドリードではチャンピオンズリーグを制し、ユヴェントスに移籍してからも勢いは全く衰えていない。ワールドカップではスペイン代表相手にハットトリックを達成してみせるなど、2018年もロナウドはロナウドだった。スペイン戦でのフリーキックに痺れたサッカーファンは多いだろう。
攻撃的MF:ケビン・デ・ブライネ
日本代表にとっては悔しい記憶だが、ワールドカップで日本を沈めたカウンターを含めデ・ブライネの働きは見事だった。マンチェスター・シティでも圧倒的なパフォーマンスを披露するなど、世界屈指のチャンスメイカーとの評価を確立する1年となった。
攻撃的MF:リオネル・メッシ
ワールドカップは残念だったが、バルセロナでのパフォーマンスは相変わらずだ。毎試合のように得点を記録しており、未だに相手チームはメッシを抑えることができない。2019年もこのペースは維持されるはずで、多くのDFが苦しめられることになるだろう。
センターフォワード:キリアム・ムバッペ
そして最後はムバッペだ。ワールドカップ最大の衝撃はムバッペと言っていい。アルゼンチン戦で見せた超高速ドリブル、10代ながら決勝戦でシュートを叩き込む驚異的なメンタル。これからの時代は俺のものだと世界中にメッセージを送るようなパフォーマンスの連続だった。この1年でムバッペの名は世界に広がることになり、サッカーに興味のない人でも聞いたことのある存在になったのではないだろうか。
果たして2019年は誰がブレイクするのか。ロナウド、メッシも再びバロンドールを獲ろうと燃えているだろう。ムバッペに続く新星がブレイクするかもしれない。2019年もコパ・アメリカなど楽しみは尽きない。