マンUはスールシャール体制を続けるべき? 求められる”育成力とビジョン”

マンUを指揮するスールシャール photo/Getty Images

今度こそ正しい判断を

来季からマンチェスター・ユナイテッドは誰が指揮を執るのか。当初はオーレ・グンナー・スールシャールが今季終了まで暫定で指揮を執り、来季からはマウリシオ・ポチェッティーノやジネディーヌ・ジダンなどビッグネームを招聘するというプランになると見られていた。しかしスールシャールが就任から5連勝と結果を出しているため、このままスールシャール体制でいいのではとの意見も出てきている。

英『sky SPORTS』はスールシャールに長期間チームを任せるべきなのか?と特集しているが、ここの判断は非常に重要だ。なぜならマンUはアレックス・ファーガソン氏が退任して以降、指揮官選びで失敗を繰り返している。思うような結果が出ていないこともそうだが、何よりファーガソン氏退任以降はチームに明確なプランというものがない。補強策もルイ・ファン・ハールやジョゼ・モウリーニョによって変わり、どこを目指しているのか分からない状況となってしまった。

英『Telegraph』のジェームズ・ダッカー氏は、今のマンUの指揮官に求められている条件として選手の能力を引き出すことを挙げている。マーカス・ラッシュフォード、アントニー・マルシャルら若い実力者は揃っているが、モウリーニョ体制ではその才能を活かしきれなかった。補強も必要だが、今チームに所属している選手のベストを引き出して成長させることも重要だ。

またダッカー氏はリヴァプールやマンチェスター・シティに比べてマンUが大きく出遅れているのは明らかで、今度も指揮官選びに失敗すれば埋めようのない差ができてしまうのではないかと不安視している。それほど次の指揮官選びは重要なのだ。

英『Independent』のジョナサン・リュー氏は、スールシャールがチームのムードを高めて結果を出していることは評価している。しかし、それに加えて来季へどういった戦術プランで戦うのかを明確に示す必要があるとの考えを示している。このビジョンこそ近年のマンUに欠けていたものだ。

『sky SPORTS]のアンケートでは、実に72%のサポーターがスールシャールの続投を望んでいる。まだ判断を下すのは早すぎるが、もう失敗は許されない。

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