ペップより先にプレミアを変えた男 天才MFセスクが絶賛されるべき理由

チェルシーで活躍するセスク photo/Getty Images

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プレミアのレジェンド

チェルシーを退団し、フランスのモナコへ向かう可能性が高くなっているMFセスク・ファブレガスはプレミアリーグの発展に大きく貢献した選手だ。アーセナルとチェルシーでの活躍はイングランドのサッカーファンに一生記憶されることだろう。

英『sky SPORTS』がセスクの功績を特集しているが、セスクは単にプレミアで活躍した選手というだけではない。イングランドのサッカースタイルに新たなアイディアを植え付ける存在だったのだ。2003年にアーセナルへやってきた10代のセスクは、徐々に存在感を強めてパトリック・ヴィエラらが去ったアーセナルの中盤を統率する立場になった。イングランドサッカー界の変化はこの時から始まったのだ。

アーセナルではヴィエラのようなフィジカルを武器とする大型MFが威力を発揮していたが、当時の指揮官アーセン・ヴェンゲルはセスクらテクニシャンを中心としたショートパス主体の攻撃的なサッカーへ方向性を切り替えた。同メディアもこの変化が大きかったと伝えている。
セスクの活躍により、同じようなテクニシャン肌の小柄なMFたちもプレミアを移籍の選択肢に含めるようになったからだ。セスクを中心としたヴェンゲルのサッカーはプレミアの新たな可能性を生むきっかけとなり、ジョゼップ・グアルディオラがマンチェスター・シティにやってくる前からプレミアのサッカーは変わり始めていたというわけだ。

スティーブン・ジェラードやフランク・ランパードらとはタイプが異なるが、セスクもプレミアを代表するMFなのは間違いない。サッカー観にまで影響を与えたセスクの功績を忘れるべきではないのだろう。

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