ボージャン、ドス・サントス、テージョ バルサに定着できぬカンテラFWたち

バルサ退団後に苦労したボージャン photo/Getty Images

FWは割って入ることができない

バルセロナといえばカンテラ(下部組織)から優れた選手を引き上げるやり方が注目を集めるクラブで、カンテラの選手たちにはクラブの哲学が叩き込まれている。しかし、カンテラ出身と言えどもなかなか定着できないポジションがある。FWだ。

スペイン『MARCA』が「バルセロナのインポッシブルなミッション。それはカンテラからFWを見つけること」と伝えているが、アタッカーはなかなかトップチームに割って入ることができない。リオネル・メッシはカンテラ出身者であるものの、メッシの場合は特別だ。あのような世界最高の選手は1000年に1度生まれるかどうかの話だ。

メッシを除いても、近年はルイス・スアレスやネイマールなどワールドクラスのタレントがクラブに入ってきている。彼らを押しのけてカンテラ出身の若手がポジションを掴むのは至難の業なのだ。

同メディアが夢破れたカンテラ出身FWたちを特集しているが、メッシと同等の才能かと思われたボージャン・クルキッチ、メキシコが生んだ天才と言われたジョバニ・ドス・サントス、ジョゼップ・グアルディオラの下ではウイングを担当したことのあるイサーク・クエンカ、クリスティアン・テージョ、ジェラール・デウロフェウ。彼らも定着することはできなかった。

そして今、また1人FWがバルセロナを離れようとしている。今季終了後のセビージャ行きが近いとされている23歳のムニル・エル・ハダディだ。ムニルも信頼を掴むことはできず、バルセロナの前線を務めるには不十分だった。

前線を除けばアンドレス・イニエスタ2世とも言われるリキ・プイグ、左サイドバックのファン・ミランダ、MFカルレス・アレニャなど興味深いタレントはいる。しかし前線でカンテラ育ちの若手が出番を得るのは限りなく難しい。同メディアは現在チェルシーでプレイするペドロ・ロドリゲスは例外と伝えているが、ペドロに続くのはハードルが高いのだろう。

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