ハメスの絶頂期は”ブラジルW杯”だったのか クラブで確固たる地位築けず

ブラジルW杯で活躍したハメス  photo/Getty Images

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4年半前は強烈なインパクトだったが……

バイエルンでプレイするMFハメス・ロドリゲスは今冬もアーセナル移籍案など様々な噂が飛び交っており、バイエルン指揮官ニコ・コバチの下で理想的な状況にないのは明らかだ。ハメスはレアル・マドリードからレンタルでバイエルンに加わっているが、レアルとバイエルンでは実に似たようなキャリアを過ごしている。

ハメスは2014年夏にレアルへ加入し、初年度はカルロ・アンチェロッティの下でまずまずのシーズンを過ごした。しかしジネディーヌ・ジダンに指揮官が交代してからは存在感が薄くなり、チャンピオンズリーグ決勝ではベンチにすら入れない屈辱を味わった。指揮官交代で状況が一気に変わったのはバイエルンでも同じだ。

恩師カルロ・アンチェロッティ、その後を受けたユップ・ハインケスの下で昨季は出番も多かったが、ニコ・コバチに代わった今季は指揮官との衝突も噂されるなど立ち位置が怪しいものとなった。それに合わせて移籍の話題も浮上しており、コバチの中でハメスが絶対的な存在でないのは明らかだろう。
英『sky SPORTS』は今後のハメスがどのようなキャリアを過ごすのか気にしているが、取り上げているのは2014ブラジルワールドカップで披露したパフォーマンスだ。コロンビア代表のエースとして出場したハメスは大会得点王となる6ゴールを記録してチームをベスト8にまで導いた。ベスト16のウルグアイ戦では胸トラップから華麗な反転ボレーシュートも決めており、あの大会でハメスは大きく評価を高めることになった。残念ながら日本代表もハメスにやられてしまったチームの1つだ。

あれから4年半が経過したが、あのワールドカップでのパフォーマンスがハメスにとってベストなものだったのではないか。レアル、バイエルンでもあそこまでの存在感は放てていない。同メディアは今季後半戦に2014年の輝きを再び取り戻すだけの時間はあると伝えており、4年半前の状態に戻ることを期待している。

バイエルンに留まるにしろ移籍を選択するにしろ、後半戦はハメスにも出番が回ってくるだろう。そこでブラジルでのパフォーマンスを見せられれば文句なしなのだが、コロンビアの天才は当時のパフォーマンスをクラブシーンでも披露できるだろうか。

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