G・ネビルと全く同じルート? モナコで失敗のアンリはまた解説者へ戻るのか

モナコで結果出せなかったアンリ photo/Getty Images

ネビルはバレンシアで失敗

リーグ・アンで19位と大苦戦していたモナコは、指揮官ティエリ・アンリを事実上の解任とする職務停止とした。昨年10月より念願の指揮官生活への第一歩として低迷するモナコの指揮官に就任したものの、チームを立て直すことはできなかった。

英『Daily Mail』はモナコでの冒険が悪夢の形で終わろうとしていることを伝えているが、残念なのはモナコのスタッツだ。アンリが就任して以降、モナコはリーグ戦で合計114本のシュートを打っている。同メディアによれば、欧州五大リーグのチームで同時期に114本以下のシュートに終わったのはリーガ・エスパニョーラのジローナ(113本)、フランスのカーン(100本)だけだという。

アンリといえばアーセナルやバルセロナで活躍してきた名ストライカーで、攻撃の重要性は誰よりも理解しているはず。しかしシュートを打つまでの道筋をモナコに植え付けることはできなかったようだ。同メディアもシュートを打たなければ得点が入らないことは分かっていたはずと厳しく指摘しており、アンリの仕事は明らかな失敗となってしまった。

またアンリの今後も気にかかる。アンリはこれまでプレミアリーグの解説者を務めてきたが、指揮官への強い意欲からモナコ行きを決断した。同メディアはまたプレミアリーグの分析に戻るのか?と伝えているが、現在解説を務めるガリー・ネビルも似たような道を歩んでいる。ネビルは2015年の冬にバレンシアの指揮官に就任したが、成績不振を理由にわずか4ヶ月で解任となっている。そこからは再び解説者に戻っており、アンリもほとんど同じ期間で危機に陥ってしまった。

名選手が名監督になるとは限らないが、ネビルとアンリの失敗は何とも特徴的だ。同じ世代ならばレンジャーズのスティーブン・ジェラードやダービー・カウンティのフランク・ランパードが奮闘しているが、指揮官への道はそう甘くなかったか。

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