今季のユーヴェは負けない! 「最悪の試合」でも勝ち点を獲得する底力

勝利を喜ぶユヴェントスメンバー photo/Getty Images

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ラツィオに終始ペースを握られたが……

ユヴェントスは27日、セリエA第21節でラツィオとアウェイで対戦した。

悪天候に加えて、敵地での慣れないピッチの影響もあり、ミスが目立つユヴェントス。序盤からラツィオにペースを握られ、ほとんど相手陣内へボールを運べない。前半はシュート0本に抑えられたり、レオナルド・ボヌッチが負傷交代を強いられたりするなど、苦しい展開が続いたが、なんとか耐えきる。しかし後半に入ると、ユヴェントスは59分にオウンゴールから痛恨の失点。その後もペースを奪い返すことができず、今季リーグ戦初黒星を喫するかと思われた。

ただ、今季のユヴェントスの底力からは凄まじかった。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、60分にフェデリコ・ベルナルデスキを、70分にジョアン・カンセロを投入。すると、この2人が指揮官の期待に応えてみせた。74分、左サイドをベルナルデスキがドリブル突破すると、中央へクロス。これをパウロ・ディバラが合わせるが、相手GKのセーブに阻まれる。しかし、こぼれ球にすぐさま反応したカンセロが落ち着いて流し込み、試合を振り出しに戻した。さらに試合終了間際の87分、左サイドの裏へ抜け出したベルナルデスキのクロスに合わせようと、エリア内へ走り込んできたカンセロが相手DFに倒され、PKをゲット。これをクリスティアーノ・ロナウドがゴールど真ん中にシュートを突き刺し、スコアをひっくり返した。試合はこのまま終了し、ユヴェントスが見事2-1の逆転勝利を収めたのだ。
この一戦でボヌッチの代わりに途中出場を果たしたジョルジョ・キエッリーニが試合後、伊『sky sport』のインタビューで「55〜60分間のパフォーマンスは、今季最悪のユヴェントスだった」と述べていた。ただ、最悪の試合をしてもなお、なんとか耐え凌ぎ、最終的に勝ち点を獲得する今季のユヴェントス。彼らの無敗記録を止めるクラブは現れるのか。今節2位ナポリが引き分けに終わったため、首位ユヴェントスとの勝ち点差はすでに「11」まで広がっており、前人未到のセリエA8連覇は堅そうだ。

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