香川は”マンU移籍前”の方が凄かったのか? 異なるドルト復帰後の評価

ドルトムントの香川 photo/Getty Images

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クロップ政権下では絶対的な存在だったが……

ドルトムントに所属するMF香川真司は昨夏のロシアワールドカップでも日本代表のベスト16入りに大きく貢献し、世界的に知られた実力者なのは間違いない。しかし、香川の評価はマンチェスター・ユナイテッド移籍前と移籍後で大きく異なる。

現在香川はルシアン・ファブレ率いるチームで構想から外れており、今は移籍先を探している最中だ。この状況はユルゲン・クロップが指揮していた当時のチームでは考えられないだろう。移籍初年度の2010-11シーズンからクロップの下で主力となった香川は、いきなりブンデスリーガを制覇。続く2011-12シーズンも中心選手として連覇に大きく貢献した。

これで評価を高めた香川はマンU行きを決断するが、マンUでは名将アレックス・ファーガソン氏が退任してからトラブルが続いた。後任のデイビッド・モイーズの戦術に香川はフィットせず、2014年にはドルトムントへ復帰。ところがドルトムントもクロップ退任後は少し混乱の時期が続き、監督交代が相次いで香川のポジションも固定されなかった。クロップ政権下での香川を期待していたサポーターの中には残念に思った人もいるはずだ。
独『WAZ』は移籍先を探す香川の現状を取り上げているが、サポーターが好きなのはマンU移籍前の香川だと伝えている。マンUではプレイタイムが限られ、ドルトムントに戻ってきてからも当時ほどのパフォーマンスは見せられていないとの評価だ。現在ファブレの構想から外れていることも評価を落としている原因だろう。

香川はまだ29歳で、ドルトムントでは同い年のマルコ・ロイスが爆発している。年齢的には香川も2022年のワールドカップを目指せるはずで、ロイスのように得点を量産することも不可能ではないだろう。クロップ政権下での香川が評価されているのは得点に多く絡んでいたからだが、新天地で香川はもう1度輝きを放てるだろうか。

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