[日本代表]相手エースのバイシクル弾など3失点 カタールの組織力に屈し、優勝逃す 

大一番で守備が崩壊した日本代表 photo/Getty Images

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単調な攻めに終始

現地時間2月1日にAFCアジアカップの決勝戦が行われ、日本代表がカタール代表と対戦した。

今大会未だ無失点のカタール代表は、韓国代表戦(準々決勝)と同様に[5-3-2]の布陣を採用。コンパクトな3ラインを敷くカタール代表の術中にはまり、日本代表は中盤でボールロストを連発。右サイドの酒井と堂安、及び左サイドの長友と原口が独力突破を試みるも、カタール代表の連動した守備にことごとく阻まれた。

日本代表の攻撃が機能しないまま迎えた12分。カタール代表はA・アフィフが敵陣左サイドを突破し、ペナルティエリア内へクロスを供給。待ち構えていたエースFWのアリがゴールに背を向けながらバイシクルシュートを放ち、先制点を挙げた。
相手の先制ゴールで浮足立った日本代表は、その後も2ボランチの柴崎や塩谷、及び最終ラインからの工夫に欠けるパスが多く見受けられ、チャンスを作れない。そして迎えた27分、自陣中央でA ・アフィフからハティムへのパスを許すと、吉田をかわしたハティムに左足で強烈なミドルシュートを放たれ、追加点を奪われた。その後も日本代表はカタール代表の堅守を攻略できず、2点ビハインドで前半を終える。

後半開始直後も日本代表がボールを保持するも、前半と同様にカタール代表の[5-3-2]の守備ブロックを破れない展開が続く。膠着状態を受け、日本代表の森保監督は62分に原口に代えて武藤を投入するも、カタール代表の面々にバイタルエリアのスペースを消され、なかなか決定的なパスやシュートを繰り出せない。

カタール代表にクロスボールやシュートを跳ね返される展開が続いた69分。塩谷の縦パスを受けた大迫がボールの軌道を変えると、このパスを受けた南野がペナルティエリア内で浮き球のシュートを放ち、このボールは前に飛び出してきた相手GKを越えてゴールの中へ吸い込まれた。

何とか追撃の1点を奪った日本代表であったが、80分すぎにカタール代表のカウンターを浴び、ハティムに強烈なミドルシュートを放たれる。このシュートは柴崎が足を伸ばして軌道を変えたものの、直後のコーナーキックで吉田が自陣ペナルティエリア内でハンドリングの反則を犯し、ビデオ判定(VAR制度)の末にカタール代表にPKが与えられた。キッカーを務めたA・アフィフがこのチャンスを物にし、勝負あり。日本代表は1点こそ挙げたものの、カタール代表の磨き上げられた守備やカウンターに最後まで手を焼き、無念の準優勝に終わった。


[メンバー]
日本代表:権田、長友、吉田、冨安、酒井、柴崎、塩谷(→伊東 83)、堂安、原口(→武藤 62)、南野(→乾 89)、大迫

カタール代表:アルシーブ、ハサン、サルマン、フーヒ(→アルハジリ 61)、アルアウィ、コレイア、マティボ、ハティム、アルハイドス(→ブディアフ 74)、A・アフィフ、アリ(→アラーエルディン 90+5)

[スコア]
日本代表 1-3 カタール代表

[得点者]
日本代表:南野(69)

カタール代表:アリ(12)、ハティム(27)、A・アフィフ(83、PK)

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