「森保ジャパンは沈没」 アジア杯V逸の日本を韓国メディア酷評

準優勝に終わった日本代表の森保監督 photo/Getty Images

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攻守両面で準備不足を露呈

現地時間1日にアジアカップの決勝戦が行われ、森保一監督が率いる日本代表がカタール代表に1-3で敗れた。

韓国メディア『mydaily』は「日本は沈没した。森保監督の実利サッカーの凄惨な結末」という見出しを打ち、日本代表のパフォーマンスを酷評。カタール代表の組織的なサッカーを前に為す術がなかったとの見解を示している。

「森保ジャパンが沈没した。アジアカップ決勝まで“実利のサッカー”で笑っていた日本がカタールに敗れ、凄惨な結末を迎えた。韓国とUAEに連勝して勝ち上がってきたカタールを相手に、日本の実利のサッカーは通用しなかった。むしろ、(準々決勝でカタールに敗れた)韓国のように、日本はカタールの組織的なサッカーを前に崩れた。森保監督の日本は過去とは違いボールポゼッションを諦め、実利的なサッカーで決勝まで上がった。一部では日本のサッカーが後退したと批判も出たりもしたが、準決勝でイランを下して再び評価された。しかし、カタールとの決勝で森保ジャパンの限界が再び明るみに出た」
守備時に[5-3-2]のコンパクトな3ラインを形成したカタール代表に対し、効果的な攻めを繰り出せなかった日本代表。敵陣でサイドチェンジを行い、相手の最終ラインや3セントラルMFを揺さぶるといった工夫は試合全体を通じてほとんど見られず。相手が密集している敵陣中央へ無理矢理ショートパスや縦パスを送り続けたことが災いし、ボールロストから相手のカウンターを浴びるケースも見受けられた。大迫勇也、堂安律、南野拓実らが敵陣で近い距離感を保ち、ワンタッチパスやショートパスを駆使して相手の守備を崩すシーンが多かった森保監督就任以降の日本代表だが、今回のカタール戦では自分たちが得意とする攻め方を封じられる格好に。このような状況に陥った際の“プランB”に乏しく、試合中の軌道修正もままならなかった。

また、準決勝のイラン戦では相手の2センターバックに対し、大迫と南野がハイプレスを仕掛けるという策が奏功した日本代表だが、3センターバックを敷いてきたカタール代表の前ではこの守備が機能せず(日本ボール時はウイングバックが帰陣で5バック)。カタール代表に“3対2”の数的優位を作られたことで、特に前半は敵陣でボールを奪いきれず、中盤まで容易にボールを運ばれるケースも多かった。

相手の攻守を分析したうえで陣形や戦い方を整備してきたカタール代表に対し、攻守両面で準備不足な印象を拭えなかった日本代表。相手の陣形や出方に応じて自分たちの戦い方を変えることが決勝戦で出来なかった同代表だが、今夏のコパ・アメリカまでにどれほど戦術的な引き出しを増やせるだろうか。


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