キリアム・ムバッペやマーカス・ラッシュフォードは当然だが、2019年も若い選手たちが欧州トップリーグで躍動している。2月も終わろうとしているが、年明け以降絶好調な若手は誰なのか。
英『The Guardian』は選手の評価点をベースに躍動中の若手選手をランク付けしており、今年は彼らを重点的にチェックしてもいいかもしれない。
10位:カイ・ハヴェルツ(レヴァークーゼン/MF/19歳)
すでにハヴェルツは有名な存在だ。今後のドイツサッカー界を引っ張っていく選手と期待されており、メスト・エジルやミヒャエル・バラックと比較されている。リーグ戦ではここ4試合で3得点と好調で、年明け以降はパス成功率も87.4%を記録。本格的なブレイクは今年か。
9位:ソフィアン・アラクシュ(ニーム/DF/20歳)
フランスのニームでプレイするアラクシュはサイドバックを担当する選手だ。今季はリーグ戦18試合に出場しており、すっかりニームの主力だ。1月のナント戦ではサイドバックながら決勝点を記録しており、2019年リーグ戦初勝利をチームにもたらした。守備面も年明けからタックルとインターセプトの数が40回を超えている。
8位:タイラー・アダムズ(ライプツィヒ/MF/20歳)
今冬にニューヨーク・レッドブルズから加わったアメリカ代表期待の若手MFは、すでに戦力になっている。リーグ戦では4試合連続出場を記録し、シュツットガルト戦ではアシストも決めた。ドリブルなどテクニックに加えてボールを持っていない時の動きも評価されており、今年は欧州に自身の名前を売る絶好のタイミングだ。
7位:マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド/FW/21歳)
ラッシュフォードでも7位だ。指揮官がオーレ・グンナー・スールシャールに代わってからは好調を維持しており、また一歩成長したように感じられる。マンUのセンターフォワード1番手の座を固める特別な1年となるはずだ。
6位:ニコロ・ザニオーロ(ローマ/MF/19歳)
イタリアのポグバ、ジェラード、ランパードなど様々な形で称賛されているが、ローマでイタリアサッカー期待の大型MFが急激に伸びている。得点を奪えるMFであることを証明しており、チャンピオンズリーグでは決勝トーナメント1回戦1stレグのFCポルト戦で2得点を記録。リーグ戦でも2019年に入ってトリノ戦、ミラン戦で得点を決めている。
5位:ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン/GK/19歳)
すっかりミランのゴールマウスを自分のものとしたが、ドンナルンマがまだ19歳であることを忘れてはならない。2019年はリーグ戦で僅か2失点に留めており、チームの躍進に大きく貢献している。ミランが次期世界最高の守護神候補を抱えているのは大きい。
4位:アクラフ・ハキミ(ドルトムント/DF/20歳)
ここ最近はチームも苦戦気味だが、ハキミはレンタル先のドルトムントで非常に良い時間を過ごしている。出場機会を確保していることはもちろんだが、1月のハノーファー戦では1得点1アシストを記録するなど決定的な働きをしていることも大きい。年明けからはリーグ戦4試合で10回のタックル成功、12回のインターセプト成功と守備面でも奮闘しているとの評価だ。
3位:イブラヒマ・コナテ(ライプツィヒ/DF/19歳)
フランスには次なる怪物センターバックもしっかり育っている。今季はライプツィヒの守備が評価されているが、それにコナテは大きく貢献している。4-0で勝利したデュッセルドルフ戦では得点も記録し、守備だけでなく最終ラインからボールを運ぶ能力も評価されている。ビッグクラブに向かうのも時間の問題だ。
2位:ジェイドン・サンチョ(ドルトムント/MF/19歳)
サンチョも眩い輝きを放つ若手アタッカーの1人だ。今季はずっと好調を維持しているが、年明け後もリーグ戦で1得点3アシストを記録。年明けからのリーグ戦5試合では12回のチャンスメイクを行い、ドリブル成功数も29回と高い数字を記録している。このドリブル成功数はブンデスリーガの中で最多の数字だ。
1位:キリアム・ムバッペ(パリ・サンジェルマン/FW20歳)
やはりこうなったか。チャンピオンズリーグでも大暴れだったムバッペは、リーグ戦でも年明けから7得点2アシストと異次元の働きを見せている。もはやネイマール以上の存在になった印象もあり、2019年は本格的に世界最高の選手の座を狙っていくシーズンとなるのではないか。徐々にムバッペを中心にサッカー界が動き始めているのは間違いない。
やはり若手育成に定評あるブンデスリーガからの選出が多かった。ラッシュフォード1人しか選ばれなかったプレミアリーグは若手の出場機会確保という面では他リーグに後れを取っている。ムバッペやラッシュフォードといった有名な存在から、アダムズやアラクシュなどNEXT大ブレイク候補生に目を向けておいてはいかがだろうか。