C・ロナウドの隣で伸びるユーヴェの”10番” 開花するクリエイター能力

ユヴェントスのディバラ photo/Getty Images

イグアイン、ロナウドら異なるFWと共演

昨季まではゴンサロ・イグアイン、今季はクリスティアーノ・ロナウドと、ユヴェントスの10番を背負うFWパウロ・ディバラは異なるタイプのストライカーと共演している。今季の場合はロナウドが主役となり、マリオ・マンジュキッチの存在感も大きい。ややディバラの存在感が薄くなったと感じるサポーターもいるだろう。

しかし、ディバラは役割を変えながら確実に成長している。2015-16シーズンのリーグ戦19得点、昨季のリーグ戦22得点と比較すると、今季はここまで4得点4アシストと明らかに物足りない。ここから急激にペースを上げたとしても、昨季記録した20得点超えを達成するのは困難だろう。ただ、得点数だけでディバラは語れない。

伊『Calciomercato』は、ディバラが選手として成熟してきたと取り上げている。今季ディバラはチャンスに繋がるパスを1試合平均2.76本のペースで出しているが、昨季は2.06本、一昨シーズンは2.41本だった。自らゴールを奪うことに注力していたのは昨季の方かもしれないが、今季はチャンスメイクに力を入れることでチームに貢献している。

時にはトップ下、時にはウイングと指揮官マッシミリアーノ・アッレグリの異なる要求にも対応しており、ユヴェントスでプレイの幅はかなり広がったと言えるのではないか。同メディアはパリ・サンジェルマンFWネイマールがリオネル・メッシから離れることで成長しようとしたのに対し、ディバラはイグアインやロナウドなどワールドクラスの選手たちと共演する中で成長しているタイプと伝えている。

まだディバラには波があるものの、成長しているのは間違いない。必要な時には得点を奪い、組むパートナーによってはクリエイターにもなれる。アルゼンチン次代のスターは確実に伸びている。

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