天才はロイスだけじゃない! ドルトで復活する男が走った”11.8km”

ドルトムントのゲッツェ photo/Getty Images

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魂でチームに貢献

今季ブンデスリーガで首位を走るドルトムントで重要な役割を担ってきたのがFWマルコ・ロイスだ。ドイツ屈指の天才とも言われるロイスは今季絶好調で、単なるアタッカーとしてだけでなく若手たちをまとめるリーダーとしても存在感を放ってきた。ロイスが負傷離脱してからペースが狂い始めたのも、彼の大きさを物語る。

ただ、ドルトムントが抱える天才はロイスだけではない。今季序盤戦は完全に指揮官の構想から外れたとも思われたMFマリオ・ゲッツェだ。ゲッツェは1度バイエルンでのプレイを挟んだものの、ロイスと同じくドルトムントで長くプレイしてきた選手だ。2014ブラジルワールドカップではドイツ代表の優勝決定弾を記録するなど、若い頃より評価は抜群だった。

しかし2017年に代謝異常が発覚するなど、ゲッツェのキャリアは苦しいものとなってしまった。ドルトムントの一員としてブンデスリーガを制覇した頃に比べて評価も落ち、ルシアン・ファブレも当初はゲッツェをプランに入れていなかったのかもしれない。それでもゲッツェは踏ん張り、今再びドルトムントで重要な存在になってきている。
24日のレヴァークーゼン戦では60分に決勝点を記録し、チームの3-2勝利に大きく貢献。2位バイエルンが近づいてくる中、チームに貴重な勝ち点をもたらした。しかもゲッツェの凄いところはゴールだけではない。ゲッツェはこの日83分にピッチを退いたが、何と11.8kmもの走行距離を記録しているのだ。これはユリアン・ヴァイグル、アクセル・ヴィツェルに次いでチーム3番目の数字で、運動量でもゲッツェはチームに貢献している。

ゲッツェの能力を考えるとまだ物足りないが、今季リーグ戦の得点数は4点となった。2016-17シーズンと2017-18シーズンを合わせても3得点だったのだから、今季の数字は称賛されるべきだろう。ここからバイエルンを突き放すにはロイスやジェイドン・サンチョらの活躍だけでは不十分だ。ユルゲン・クロップ政権では香川真司と並んで天才と絶賛されていたゲッツェにもフル稼働が求められている。

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