なぜあれがハンド? UEFA、PSGの敗退に繋がったPK判定を解説[映像アリ]

キンペンベ(写真左)の右腕が焦点に photo/Getty Images

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「キンペンベの腕は......」

欧州サッカー連盟(UEFA)は、現地時間6日に行われたチャンピオンズリーグ・ラウンド16のパリ・サンジェルマン(以下PSG)対マンチェスター・ユナイテッドの2ndレグで、マンチェスター側にPKを与えたダミル・スコミナ主審の判定について解説した。

PSGが2戦合計3-2とリードして迎えた2ndレグの89分すぎ、マンチェスター・ユナイテッドのDFジオゴ・ダロトのシュートが自陣ペナルティエリア内にいたキンペンベの右腕に当たり、ボールはゴールの枠外へ。別室で試合映像をチェックするビデオアシスタントレフェリーの助言を受けたスコミナ主審は、ピッチ脇のモニターでこの場面を確認(オンフィールド・レビュー)。キンペンベがハンドリングの反則を犯したとし、マンチェスター・ユナイテッドにPKを与えた。このキックをFWマーカス・ラッシュフォードが成功させ、2戦合計スコアは3-3に。そのまま2ndレグが終了し、アウェイゴール数で下回るPSGがラウンド16で姿を消した。

試合後にPSGのFWネイマールがInstagramを通じて不満を吐露するなど、物議を醸したこの判定だが、現地時間8日にUEFAが公式ホームページ上でこの場面について言及。「オンフィールド・レビューの結果、ボールの移動距離はそれほど短くなく(シュートが放たれた位置と守備者の距離は近くなく)、ボールが手に当たることを予期できない場面とは言えないと主審が判断した」と、ハンドリングの反則を回避するだけの時間的・空間的な余裕がキンペンベにあったと説明。さらに「守備側の競技者(キンペンベ)の腕は胴体に密着していないという判定に至った」と、同選手の腕が横に広がりすぎていることにも着目して解説した。
現行の競技規則では、「競技者が手または腕を用いて“意図的に”ボールに触れる行為」がハンドリングと定められている。その競技者がボールにむけて手や腕を伸ばしているのか、ボールが自身の腕付近に飛んでくることを予期できる状況であったか、そしてボールが蹴られた地点とハンドリングが疑われる競技者との間に十分な距離があったかなどの観点から判定が下されるが、今回はキンペンベがダロトのシュートをブロックするべく、意図的に右腕を広げたと判断されたようだ。


参照元:youtube(問題の場面は3分30秒~)

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